「カープレミアクラブ」のプレミアグループ、金融、故障保証など多面的に稼ぐ!

 自動車のオートクレジット(自動車ローン)、故障保証サービス、会員組織「カープレミアクラブ」などを運営しているプレミアグループ。高い成長性で業績を伸ばしている自動車関連サービスの会社。2015年設立、従業員数696名と設立10年未満で急成長している会社。個人時投資家の弐億貯男氏が保有していることでも有名な会社だ。

■基本情報(2023年7月28日時点)

  • 株価:1,731円(10年来高値:1,983円)
  • 時価総額:698億円
  • 予想PER:16.0倍
  • PBR:5.03倍
  • 予想配当利回り:1.5%
  • 自己資本比率:13.6%
  • 会計基準:IFRS基準
  • 株主数:4,634人(2023年3月31日時点)

■プレミアグループの業績は?

 プレミアグループの2024年3月期の第一四半期の売上高は72.3億円(前年比+25.5%増)、営業利益13.7億円(前年比+23.8%増)の増収増益。プレミアグループは売上総利益を表示していないため、粗利が規模感がつかめない。営業利益率は+18.9%(前年は+19.1%)と20%台が見えている。成長性、収益性ともに高いのが事業モデルの特徴だ。

■プレミアグループの事業内容は?

 プレミアグループはオートクレジット(オートローン)を中心にファイナンス事業をしている。また、故障保証事業として、決まった金額の保険料を徴収して、一定期間の自動車の故障をサポートする事業をおこなっている。また、「カープレミアクラブ」という仕組みをつくって、自動車の販売、車検、修理などを総合的にサービス提供するグループを構築している。

 プレミアグループの売上高内訳をみると、下記のとおり。

  • ファイナンス事業:売上高40.3億円(前年比+15.7%増)、利益10.4億円(前年比+12.7%増)
  • 故障保証事業:売上高18.2億円(前年比+13.4%増)、利益2.2億円(前年比+1.1%増)
  • オートモビリティサービス事業:売上高13.8億円(前年比+105.8%増)、利益1.5億円(前年比+669.7%増)

ファイナンス事業で安定的に稼ぎ、成長しているオートモビリティ事業を育てている状況だ。プレミアグループで注目すべき点は、中古車市場は横ばいであるものの、プレミアグループの業績は右肩あがりに成長している点だ。

■注力する「カープレミアクラブ」の状況は?

 プレミアグループは「カープレミアクラブ」の成長に注力している。自動車販売店や整備工場の有料会員組織を構築し、送客することで収益を得るビジネスモデル。カープレミアディーラー(販売店)は前年比+869社の2,636社、カープレミアガレージ(整備工場)は前年比+253店舗の492社となっている。

■プレミアグループの財務状況は?

 プレミアグループの2023年6月30日時点の財務諸表をみると、現預金は128億円、金融債権は482億円、のれん・無形資産は約120億円、保険資産55億円。負債をみると、金融保証契約は395億円、借入金317億円、故障保証前受収益は64億円となっている。通常の会社と異なり、普段みない項目が多く、リスク資産がどこまであるかわかりにくい。

 決算説明資料をみると、クレジット債権残高が5,418億円まで増えていると説明あるものの、プレミアグループのB/Sに計上されておらず、どこまで延滞リスクをプレミアグループが引き受けるか不明点が残る。なお、延滞債権残高は0.95ポイントとそれほど高くない。

■プレミアグループの株価推移は?

 プレミアグループの時価総額は約700億円。株価は右肩あがりだ。株価指標的にも割高感はない。オートローンといえば、トヨタファイナンス、オリックス自動車、日産自動車ファイナンス、ジャックス、オリエントコーポレーションなど。ジャックスの時価総額は1,800億円、売上高1,800億円、営業利益335億円と規模感が異なる。成長性ではプレミアグループのほうが高い。

(画像1)プレミアグループの株価推移

以 上

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