靴ネット通販サイトを運営するロコンド(3558)、今後の株価の動向は?

 靴のECサイトを展開しているロコンド(LOCONDO)。最近ではYouTuber(ユーチューバー)のヒカルとコラボでテレビCMを行い注目を集めるマザーズ上場の勢いのある企業だ。ヒカルプロデュースのReZARD(リザード)はロコンドのECサイトで販売上位を独占する売れ行きだ。

■基本情報(2020年5月1日時点)

  • 株価:1,122円
  • 時価総額:130億円
  • 予想PER:未開示(2021年2月期の業績予想を開示していない)
  • PBR:4.12倍
  • 予想配当利回り:0%

■新型コロナウイルの影響?リアル店舗からECサイトへ!

 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、百貨店をはじめとしたリアル店舗が営業できていない状況下、いままで以上にECサイト(ネット通販)に注目が集まっている。リアル店舗に卸していた靴メーカーは、リアル店舗で販売できないのであればECサイトで拡販したい、というのが自然な流れだ。

 しかも、各メーカーが自社ECサイトを運営するのはハードルが高いため、Amazon(アマゾン)、楽天、ヤフーショッピング、ロコンド、SHOPLIST、ZOZO(ゾゾ)などを通して販売するのが一般的。ただし、ECサイトは競争が激化しており、サービスの特徴を出して、どのように顧客にリピートしてもらうか工夫が重要になっている。

■このまま成長率を維持できるか?ReZARDの貢献は?

 ロコンドの2019年度の実績を見ると、商品取扱高(返品後)は183億円となっており、前年比で+29%と高い成長を見せている。いっぽう、営業利益は△83百万円と前年に引き続き赤字。ただ、このまま前年比+30%前後で成長を続けることができれば、2021年2月期としては黒字の確保ができるはずだ。

 ロコンドで今、注目すべきはユーチューバー(YouTuber)のヒカルとコラボした広告宣伝とヒカルプロデュースのReZARDブランドの展開だ。2020年5月4日にはじめてヒカル、宮迫さんを起用したテレビCMが放映され、ネット上では大盛況。

 ロコンド上でReZARDブランドは販売上位を独占している状況で、2021年2月期の第二四半期決算くらいからReZARDの販売が業績に反映されてくるはずだ(現在は予約のため商品出荷は6月以降になる)。

 ヒカルとのコラボレーションも今回のReZARDの靴とテレビCMが第一弾と言われており、第二弾以降の展開が期待されるなか、徐々に株価にも反映されていくのではないか。

■株価チャート的にはどうか?期待できるか?

 直近の株価はコロナショックで落ち込んでから反発しているものの、ひとつ目の抵抗線である1,180円を超えることができるかどうか。この1,180円を超えると、次は1,460円がターゲットになる。

 時価総額的には現時点で130億円規模であり、営業利益を10億円くらい出せるようになれば期待を織り込み、時価総額200~250億円くらいに向かってもおかしくはない。ただ、ZOZOやAmazonなど同業他社の動きも気になるところだ。

以 上

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