通信工事大手の協和エクシオ、5Gによる需要拡大期待も!

 光ファイバ工事、ネットワーク・モバイルなど通信工事を中心にビジネス展開している協和エクシオ。5G無線基地局工事など今後の需要拡大が期待されている。協和エクシオの競合他社は、コムシスホールディングスやミライト・ホールディングスなどだ。NTTグループ(NTT東西、NTTドコモ)との取引の大きい協和エクシオの今後の業績と株価の行方はどうなるのか?

■基本情報(2021年1月15日時点)

  • 株価:2,887円(10年来高値:3,410円)
  • 時価総額:3,401億円
  • 予想PER:15.2倍
  • PBR:1.19倍
  • 予想配当利回り:2.84%
  • 自己資本比率:64.6%
  • 会計基準:日本基準

■協和エクシオの業績は?

 協和エクシオの2021年3月期の第二四半期の売上高は2,249億円(前年同期比+5.9%増)、営業利益は112億円(前年同期比+4.0%)とわずかながら増収増益となった。協和エクシオの売上総利益率は13.3%、営業利益率は5.0%。

■協和エクシオの事業内容は?

 協和エクシオはどのような事業をしているのだろうか?協和エクシオは通信キャリア(NTT東西、NTTドコモ、ソフトバンク、au、楽天など)中心に通信工事をおこなっている。また、道路通信工事、再生可能エネルギー(太陽光パネルなど)の設置、電気・空調工事、無電柱化などの都市インフラの工事をおこなっている。もうひとつは、システムソリューションとしてサーバ、無線LAN、クラウドなどのネットワークソリューション事業だ。

 協和エクシオはNTTグループとの取引規模が大きく、全体の約4割となっている。通信キャリア(NCC)は、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天を指している。全体的にNTTグループに偏りつつも、通信工事、都市インフラ、システムソリューションとバランスの取れた事業をおこなっている。

■期待される5G特需は?

 いま5G導入が期待されている。協和エクシオだけでなく、競合他社であるコムシスホールディングスやミライト・ホールディングスなどにも大きな需要となる見込みだ。ただし、通信工事企業はそれほど利益率が高くなく、協和エクシオの売上総利益率は約13%、営業利益率は約6%と利益が爆発的に伸びるわけではない。NTTグループの5Gエリア展開は2021年6月に1万局、2023年3月には3.2万局を予定している。これからが5G導入の本番だ。

■協和エクシオの中期経営計画は?

 協和エクシオは2016年に売上高2,988億円だったものが、2020年には5,246億円と大幅に増加。しかしながら、営業利益率は5.9%~8.2%の範囲にとどまる。売上高が伸びている一方、利益がうまく伸びていない構造だ。

■協和エクシオの株価の行方は?

 協和エクシオの時価総額は約3,400億円。予想PERは15.2倍、PBRは1.2倍と割高感はまったくない。競合他社も同じようなレベル感の株価指標(PER、PBR)であり、通信工事セクターとしては大きな差異はでていない。気になるのは2019年12月に東証マザーズに上場したJタワー(JTOWER)だ。

建物内の携帯通信インフラシェアリングのJTOWER(Jタワー)、成長と株価の行方は?

 Jタワーは売上高35億円、営業利益3億円という小さな規模でありながら、時価総額は2,000億円前後。Jタワーの展開している屋内携帯通信インフラシェアリングという共有設備のインパクトが協和エクシオに与える影響が見えてこない。Jタワーは売上総利益率が約50%(協和エクシオは13%前後)と高く、通信工事業界への大きな脅威になるのか注意が必要だ。

(画像5)協和エクシオの株価推移

以 上

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