インターワークスと合併したコンフィデンス、今後の成長の行方は?

 クリエイター派遣のコンフィデンスと人材紹介のインターワークスが合併しコンフィデンス・インターワークスとなった(以下、コンフィデンス)。2023年8月1日にインターワークスを吸収合併し、旧インターワークスが消滅する。足元の株価は下落がつづいており、今後の成長の行方はどうなるのか?

クリエイター派遣のコンフィデンス、業績上方修正と好調つづく!(2023年5月2日投稿)

■基本情報(2023年11月2日時点)

  • 株価:1,489円(10年来高値:4,120円)
  • 時価総額:98億円
  • 予想PER:13.5倍
  • PBR:4.79倍
  • 予想配当利回り:3.69%
  • 自己資本比率:72.6%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:1,666名(2023年3月末時点)

■コンフィデンスの業績は?

 コンフィデンスの2024年3月期の第一四半期の売上高は14.1億円(前年比+12.7%増)、営業利益2.8億円(前年比+19.6%増)の増収増益。コンフィデンスの売上総利益率は+36.7%(前年は+35.9%)、営業利益率は+20.1%(前年は+18.9%)と高い。

 コンフィデンスの売上総利益は前年の4.5億円→5.2億円と+0.7億円の増加、販管費は前年の2.1億円→2.3億円と+0.2億円の増加となり、差し引きで営業利益は+0.5億円の改善となった。

 なお、インターワークスの業績は2023年8月~2024年3月分を取り込むため、第一四半期の2023年4月~6月の業績には反映されていない。第二四半期は8月、9月分が反映される予定だ。

■コンフィデンスの事業内容は?

 コンフィデンスはクリエイター派遣をしていて、ストック型収益モデルで利益を上げる仕組み。現在の派遣しているクリエイター数は830名と前年同期比+62名増加。コンフィデンスの業績は安定的に成長しており、インターワークスの合併で規模感が一気に大きくなる。いっぽうで、インターワークスの不調があれば、業績に反映される点も気になるところ。

■コンフィデンスの業績予想は?

 合併後の業績予想は、売上高80億円(前年比+53.9%増)、売上総利益37.2億円(前年比+102%増)、営業利益11.2億円(前年比+20%増)を見込む。1株あたりの配当金も48円→55円に大きく増配予定だ。

■コンフィデンスの業績予想は?

 コンフィデンスの時価総額は約100億円。株価指標的には割安感がある。成長性と収益性を兼ね備えた企業で、時価総額100億円は安い。今後はいかにシナジーを生み出せるかがポイントになる。

 なお、コンフィデンスの従業員数は956名、平均年齢33.5歳、平均年収は362万円となっている。クリエイター830名の賃金がそれほど高くないのだろう。不況になり、契約を終了したときに、一気に人件費がマイナスになる点が悩ましい。

(画像1)コンフィデンスの株価推移

以 上

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