上方修正と増配発表のコラントッテ!割安感が目立つ!

 2万円以上の肩こり解消の磁気ネックレスColantotteを中心に医療機器事業を展開しているコラントッテ。日銀による利上げショックで日本株が全面安になり、反発相場のなかで2024年8月9日に発表されたコラントッテの決算。予想どおりの上方修正および増配となった。日本株は売りたい人はすでに売却・損切りしたなかでの反発相場であり、ベストなタイミングでの決算発表となった。

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■基本情報(2024年8月9日時点)

  • 株価:945円(10年来高値:2,005円)
  • 時価総額:85億円
  • 予想PER:9.0倍
  • PBR:2.2倍
  • 予想配当利回り:3.2%
  • 自己資本比率:75.3%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:4,449人(2023年9月30日時点)
  • 事業価値:66億円

■コラントッテの業績は?

 コラントッテの2024年9月期の第三四半期の売上高は44.9億円(前年比+9.8%増)、営業利益12.2億円(前年比+32.3%増)の増収増益。コラントッテの売上総利益率は+66.5%(前年は+63.7%)、営業利益率は+27.1%(前年は+22.6%)と大きく改善している。

 コラントッテの売上総利益は前年の26.0億円→29.9億円と+3.9億円の増加、販管費は前年の16.8億円→17.7億円と+0.9億円の増加にとどまり、営業利益は+3.0億円の改善となった。

■コラントッテの事業状況は?

 コラントッテは、ホールセール(卸売り)、リテール(店舗販売)、イーコマース(ネット販売)の3区分に売上高をわけている。ホールセールが全体の65%で、イーコマースが26%、リテールが9%となっている。

 伸び率でみると、リテールが顧客数の増加により大きく伸びているものの、まだ規模が小さい。堅調な成長としてはイーコマースだ。アマゾンや自社サイトでネット販売をしており、顧客のレビューなどみると堅調な様子をみることができる。

 コラントッテの利益率をみると、売上総利益率が64%→67%と+3%改善しており、利益体質を強化している。営業利益率は25%を超えており、小売りのビジネスモデルとしては極めて高収益体質だ。

■上方修正と増配!

 今回の決算発表にあわせて、上方修正と増配を発表。5月の第二四半期発表時に株主優待を改善しており、トータルでの株主還元を強化している。上方修正の中身をみると、ホールセールとリテールは売上高を改善させているものの、イーコマースは売上高を下方修正している。

 コラントッテの4Qは業績がそれほど良くないため、おそらく業績予想程度で通期は着地するのではないだろうか。そのときには、来期の業績予想に注目が集まるが、2024年11月頃の話であり、当面は好調な業績を株価が織り込んでいくと思われる。

■コラントッテの財務状況は?

 コラントッテの2024年6月末の財務諸表をみると、現預金は19億円、在庫13億円(2023年9月末:12.6億円)、有形資産9.7億円となっている。負債は有利子負債ゼロで、利益剰余金は29.8億円となっている。財務状況は極めて健全だ。

■コラントッテの株価推移は?

 コラントッテの時価総額は約85億円。今回の業績修正後の1株あたりの純利益(予想EPS)は105.34円。これに予想PER10~15倍を勘案すると、予想株価は1,050円~1,580円となる。今回の利上げショックですぐに売りたい人は売却済みのため、ここからは底堅い展開になるのではないだろうか。

以 上

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