レンタルスペース予約の「インスタベース」運営のRebase、掲載スペース2.7万件超!

 日本最大級のレンタルスペース予約マッチングプラットフォームの「インスタベース」を運営しているRebase。時間単位や1日単位で使用できるレンタルスペースを予約できるサービスを展開している。ライバルとしてはスペースマーケット(時価総額:33億円)がほぼ同じサービスを提供している。今後のRebaseの業績と株価の行方は?

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■基本情報(2023年6月2日時点)

  • 株価:1,179円(10年来高値:2,294円)
  • 時価総額:54億円
  • 予想PER:28.0倍
  • PBR:7.32倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:68.6%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:現時点未公表

■Rebaseの業績は?

 Rebaseの2023年3月期の売上高は11.6億円(前年比+30.4%増)、営業利益2.6億円(前年比+20.7%増)の増収増益。Rebaseの売上総利益率は+97.8%(前年は+97.8%)、営業利益率は+22.0%(前年は+23.8%)と高い。利益率は高いものの、そもそもの売上規模がそれほど大きくないのが気になる。

 2024年3月期の業績予想は、売上高14.8億円(前年比+27.2%増)、営業利益3.0億円(前年比+18.6%増)と20%台の成長であるものの、売上規模がまだ20億円に到達していないのが気になる。予想EPS(1株あたりの税引き後利益)は42.04円のため、予想PERは28倍となっている。EPSの増加率がそれほど高くなく、現状の株価は妥当と言えるだろう。

■Rebaseの事業内容は?

 Rebaseの運営する「インスタベース」は、初期登録料や月額掲載料などが一切ない完全成果報酬モデルとなっている。そのスペースを仲介することで手数料を徴収するビジネスモデル。利用用途は、ビジネス関係が30%、勉強・読書が15%、その他はレッスン・講座、パーティ、美容など多岐にわたる。掲載スペースは27,000件以上と競合のスペースマーケットの25,000件を上回る。

 全体のリピート率は平均66%と高いのが「インスタベース」の特徴だ。利用料の平均単価は4,300円とそれほど高くないものの利用数は87.8万件と前期比+27.9%増と堅調に増えている。「インスタベース」は30分単位で予約できる。なお、成約手数料はレンタル金額の35%の手数料となっており、レンタルスペース会社のなかで最も高いと言われている。ライバルであるスペースマーケットの時間貸しの成約手数料は30%(宿泊の場合は10%となっている)。

■コロナ禍でもそれほど落ち込まなかった!

 Rebaseの業績推移をみると、2020年4月の第一四半期の新型コロナウイルス感染が蔓延したときは利用数が大きく下がったものの、それ以降はほぼ堅調に成長推移している。ただ、気になるのは平均単価がコロナ前は5,000円台だったものの、現在は4,000円台と下がっている点だ。

 Rebaseの販管費をみると、前年の6.6億円→8.8億円と+2.2億円の増加。販管費増加の要因をみると、広告宣伝費が1.0億円→1.8億円と+76百万円の増加、その他は地代家賃(+32百万円)、支払手数料(+45百万円)など増加している。ライバルのスペースマーケットが利益がでていないなか、Rebaseは着実に利益を出していることは評価されるべきだろう。

■Rebaseの財務状況は?

 Rebaseは2022年12月16日に東証グロース市場に上場。上場時に約2.4億円の資金調達を実施している。2023年3月末時点の現預金は7.9億円、その他は目立った資産はない。有利子負債はゼロのため、財務的には健全だ。

 2023年3月期のキャッシュフロー計算書をみると、営業CFは+2.2億円、投資CFは△47百万円、財務CFは上場にともなう株式発行などあり+65百万円。結果として、現預金の増減は+2.4億円となり、2023年3月末時点の現預金は7.9億円となっている。

■Rebaseの株価推移は?

 Rebaseの時価総額は約55億円。将来的にレンタルスペースに大きなマーケットがあるか見極める必要がある。もし、レンタルスペースの需要が大きく増えるのであれば、予約プラットフォームとしてRebaseの業績は右肩あがりに上がっていくだろう。普通に考えると、これからレンタルスペースの需要が少なくなることはないのではないだろうか?

 2023年3月期で「インスタベース」の利用数は約88万件。1日平均で2,405件の予約が発生している。2024年3月期の利用数は108万件、1日平均で2,967件の予約を想定している。心配なのは金利が上昇すると不動産賃貸であるレンタルスペースの値上げが必要になり、需要が大きく下がる可能性がある点だ。

(画像1)Rebaseの株価推移

以 上

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