業績下方修正のアイケイ、「スピードヒート(温熱ベスト)」が出だし不調!?

 「シェイポリン(簡易トランポリン)」「エアヨーン(空気ベッド)」「スピードヒート(温熱ベスト)」など個性的な製品をTVショッピングやECで展開しているアイケイ。主力製品に欠けて、2022年1Qの売上高は前年同期比△28.4%減となり、営業利益は赤字となった。年間の業績予想は黒字を見込むものの、アイケイの業績はどうなるのか?

生協・通販・TVショッピングのアイケイ、巣ごもり需要を取り込む!(2021年9月20日投稿)

■基本情報(2021年10月15日時点)

  • 株価:538円(10年来高値:3,440円)
  • 時価総額:45億円
  • 予想PER:7.6倍
  • PBR:1.19倍
  • 予想配当利回り:2.23%
  • 自己資本比率:44.8%
  • 会計基準:日本基準

■アイケイの業績は?

 アイケイの2022年5月期の第一四半期の売上高は34.6億円(前年同期比△28.4%減)、営業損失△1.6億円(前年は+1.5億円の黒字)と減収赤字転換となった。売上高減少の要因としてテレビショッピングでの売上低下と販売効率悪化をあげている。「9月以降も気温がなかなか下がらず、2Q以降の主力商品であるスピードヒートの売上が後ろ倒しされた」とあり、9月以降も苦戦していると思われる。

 アイケイの売上総利益率は45.6%(前年同期は+51.7%)と約6ポイントも悪化した。さ昨年ヒットした「ステップエイト」や「エアヨーン」などに並ぶヒット商品が出なかったとあり、商品構成が悪化して利益率が下がったものと思われる。

■販路別の売上内訳が大きく変化!

 アイケイの決算説明資料をみると、テレビショッピングの売上比率が前年同期の32%→14%に大きく減少している。アイケイの業績悪化の理由はテレビショッピングの不振でほぼ説明できるのではないだろうか。

■アイケイの株価推移は?

 アイケイの時価総額は約45億円。2017年には時価総額300億円くらいまで上昇したものの、成長鈍化により株価は大きく下落。株価指標的には割高感はないものの、成長性や収益性に目立つものがなく資金が入ってこない状況だ。

 今回、2022年1Qでテレビショッピングが大きくマイナスとなり、営業利益は赤字に陥った。業績の波が大きいこともマイナス点だ。当面様子見が無難かもしれない。

(画像1)アイケイの株価推移

以 上

 

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