「AIRMAN」の北越工業、海外比率47%とグローバルに成長中!

 モータコンプレッサ、エンジンコンプレッサ、エンジン発電機など建設機械事業や産業機械事業を展開している北越工業。「AIRMAN」というブランドで展開している。エンジンコンプレッサは国内で圧倒的市場シェアを持ち、世界でも第2位。2030年に売上高700億円を目指す成長戦略を描いている。今後の株価と業績はどうなるのか?

■基本情報(2024年1月12日時点)

  • 株価:2,589円(10年来高値:2,659円)
  • 時価総額:781億円
  • 予想PER:15.9倍
  • PBR:1.98倍
  • 予想配当利回り:1.54%
  • 自己資本比率:64.2%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:2,903人(2023年3月31日時点)

■北越工業の業績は?

 北越工業の2024年3月期の第二四半期の売上高は258億円(前年比+15.0%増)、営業利益36億円(前年比+46.0%増)の増収増益。北越工業の売上総利益率は+27.3%(前年は+26.1%)、営業利益率は+13.9%(前年は+10.9%)と改善している。

 北越工業の売上総利益は前年の58.5億円→70.3億円と+11.8億円の増加、販管費は前年の33.9億円→34.4億円と+0.5億円の増加にとどまり、営業利益は+11.3億円の大きな伸びとなった。販管費は荷造運搬費が6.8億円→4.5億円と△2.3億円の削減となっている点が大きい。

■北越工業の事業内容は?

 北越工業はエアコンプレッサの製造メーカーだ。同業他社としては、日立産機システム、アネスト岩田などがある。建設機械のエンジンコンプレッサは圧倒的な国内市場シェアを持っており、約93%のシェアとなっている。世界でも第2位につけている。

 他のコンプレッサでは、モータコンプレッサなども製造。また、国内シェアトップの高所作業車なども製造している。海外展開もしていて、米国、中国に生産拠点ももっている。販売拠点としては、マレーシア、オランダなどもある。

 北越工業はコロナ禍で売上高は停滞したものの、利益はしっかり出している。2023年3月期から売上高が大きく成長している。

■北越工業の財務状況は?

 北越工業の2023年9月30日時点の財務諸表をみると、現預金は142億円、棚卸資産は65億円、有形固定資産は100億円、投資有価証券は33億円保有している。負債は、有利子負債は約15億円で、他に目立った負債はない。純資産は365億円と財務は健全だ。

■北越工業の株価推移は?

 北越工業の時価総額は約800億円。株価に割高感はないものの、ここ1年半で株価は約3倍ほど上昇している。業績の急成長が好感されている。同業他社のアネスト岩田と企業規模や利益規模は変わらないものの、アネスト岩田の時価総額は約500億円。アネスト岩田のほうが割安感がある。

 北越工業は海外売上高比率が47%であるものの、まだまだグローバルでの成長余力が大きい。これからも業績の拡大は続くだろう。

アネスト岩田、スプレーガンや空気圧縮機で競争力のある専業メーカー!(2024年1月13日投稿)

(画像1)北越工業の株価推移

以 上

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