AssetViewなどソフトウェアのハンモック、堅調な業績と割安な株価!

 IT資産管理ソフトの「AssetView」やセールスDXの「ホットプロファイル」などのITサービスを提供しているハンモック。1994年設立の老舗ソフト会社で、従業員数は220名。2014年に「ホットプロファイル」をリリースしてから成長期として成長がつづいている。今後の株価と業績は?

■基本情報(2025年7月25日時点)

  • 株価:1,605円(10年来高値:2,331円)
  • 時価総額:70億円
  • 予想PER:10.7倍
  • PBR:2.47倍
  • 予想配当利回り:2.49%
  • 自己資本比率:44.4%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:2,033人(2025年3月31日時点)
  • 事業価値:38億円

■ハンモックの業績は?

 ハンモックの2025年3月期の売上高は47.1億円(前年比+9.9%増)、営業利益7.9億円(前年比+18.1%増)の増収増益。ハンモックの売上総利益率は+43.8%(前年は+46.7%)、営業利益率は+16.8%(前年は+15.6%)となった。

 ハンモックの売上総利益は前年の20.0億円→20.6億円と+0.6億円の増加、販管費は13.3億円→12.7億円と△0.6億円の減少となり、営業利益は6.7億円→7.9億円の+1.2億円の増加となった。売上高が伸びているものの、売上総利益がほとんど伸びず、売上総利益率が悪化しているのは気になるところ。

■ハンモックの事業内容は?

 ハンモックはITサービスを提供している会社。リカーリング売上高比率は81.8%と高く、安定的に売上高を積み上げる事業モデル。成長率が10%を少し下回るくらいなので、株価はそれほど評価されていないのものの、売上高が積み上がれば確実に株価が上昇するはずだ。

 従業員数は220名前後でここ数年推移しており、開発者が84名と多い。IT資産管理サービスの「AssetView」は、オンプレミスだけでなくクラウドでもサービスを提供している。長年の実績もあり、今後もオンプレミスからクラウドへの切替もでてくるだろう。いったん、クラウドでサービスを導入すると、簡単にはやめれないのが特徴だ。解約率は0.3%前後で推移している。

■セールスDX

 ハンモックはセールスDX関係のITサービスであるホットプロファイルを提供している。セールスDXであれば、セールスフォース社のSFDCやアイドマホールディングスのSales Cloudなどがメジャー。いっぽう、価格面などからハンモックのホットプロファイルの需要は十分あるだろう。紀陽銀行など金融機関への導入も進んでいる。

「Sales Crowd」など営業DXのアイドマ・ホールディングス、高い成長性と収益性!

 セールスDXの解約率も0.7%前後で推移しており、安心して売上高が積み上がっていく事業モデルとなっている。名刺のデジタル化など大手のSansanと同じようなサービスも提供している。

■2026年3月期の業績予想は?

 2026年3月期の業績予想は、売上高51億円(前年比+8.8%増)、売上総利益22億円(前年比+9.2%増)、営業利益8.7億円(前年比+10.0%増)と堅調な計画となっている。

 1株あたりの配当は前期の30円→40円に増配しており、株主還元にも前向きだ。1株あたりの利益(EPS)は149円を予想しており、配当余力は大きい。ハンモックは現預金32億円を保有しており、財務的な余力は非常に大きい。

■ハンモックの株価推移は?

 ハンモックの時価総額は約70億円。上場時から一旦株価は下がったものの、いまは上昇トレンドがつづいている。正直、いつ購入しても株価の上昇がいまのところ見込める銘柄ではないだろうか。成長率が低いために、割安で放置されているサブスクリプションモデルのITサービス会社。

以 上

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする