決済端末・決済サービスのジィ・シィ企画、半導体不足が業績未達要因?

決済端末・決済サービスのジィ・シィ企画、半導体不足が業績未達要因?

 店舗などに決済システムや決済端末を導入したり、ASP(Application Service Provider、決済代行サービス)を提供しているジィ・シィ企画。2022年2月14日に発表した決算短信で大幅な業績の下方修正を公表。ユーザーの投資時期の見直し、半導体不足による決済機器不足などで業績下方修正を発表。ジィ・シィ企画の業績はどうなるのか?

■基本情報(2022年2月18日時点)

  • 株価:690円(10年来高値:3,650円)
  • 時価総額:17億円
  • 予想PER:ー(赤字予想)
  • PBR:1.66倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:70.6%
  • 会計基準:日本基準

■ジィ・シィ企画の業績は?

 ジィ・シィ企画の2022年6月期の第二四半期の売上高は6.7億円(前年同期比△28.7%減)、営業損失は△1.7億円(前年同期は+46百万円の黒字)と大幅な減収赤字転落となった。ジィ・シィ企画の売上総利益率は+28.5%と低い。

 ジィ・シィ企画は1995年の歴史ある企業で千葉県佐倉市に所在。従業員数は113名。これだけ歴史のある企業で前年比△30%くらいの減収となるのは危機的な予感がする。そもそも、ジィ・シィ企画の主力の決済端末や決済代行サービスは先進的なテクノロジーの領域ではなく、歴史のある領域で競合他社も多い。

■ジィ・シィ企画の事業内容は?

 ジィ・シィ企画は、情報システム開発売上とアウトソーシング売上の2つの事業がメインだ。情報システム開発売上は決済端末の販売や決済サービスの導入にともなうもの。2022年6月期の第二四半期の売上高は2.1億円。決済端末は最先端の技術が必要ではなく、OEM企業に製造を委託していると思われる。その機器に競争力があるわけではない。

 アウトソーシング事業は決済代行サービスであるASPサービス。ストック型の売上で安定して売り上げが計上される。2022年6月期の第二四半期の売上高は4.6億円とジィ・シィ企画のメインの売上となっている。ポイントとしては、アウトソーシング事業の前年同期比の伸び率は+1.1%とほぼ変わっていない点。

■競争力がない?

 ジィ・シィ企画は2021年9月28日に東証マザーズに上場。今回の業績予想の下方修正について、半導体不足は1年以上前から問題になっており、ユーザーの導入遅延なども事前にわかっていたはず。上場から半年足らずで大幅な下方修正はきわめて異例だ。

 そもそも、新型コロナの感染拡大などにより対面型店舗の出店などは少なくなっており、決済端末・決済代行サービスの業績の広がりは今の時点では見込めない。

 イマイチ理解できないのは、決済端末の在庫不足と言いつつ、2021年12月末時点で商品残高が前年並みの43百万円分ある点だ。まずは在庫分を販売してしまったらよいものの、半導体不足の理由と整合性がつかない。

■ジィ・シィ企画の株価の行方は?

 ジィ・シィ企画の時価総額は16.7億円。すでに上場時から株価は5分の1くらいまで下落。ちなみに、ジィ・シィ企画の2020年6月期の売上高は26.4億円(前年比+70.6%増)、2021年6月期は20.8億円(前年比△21.2%減)、2022年6月期の予想は16.4億円(前年比△21.1%減)と急激に売上高が減少している。

 言い換えると、上場前の2020年6月期の売上高が前年比+70.6%増と急増している点が気になる。成長領域ではない分野であり、歴史の古い企業が急激に業績をのばす可能性はないため、本銘柄には注意が必要だ。

 時価総額が20億円を割っていて割安感を感じる人もいるかもしれないが、業績成長による株価上昇は期待しにくい。もちろん、全体的な地合いやインフレの加速による株式市場の高騰により2~3倍に株価が上昇する可能性はありえる。慎重な判断が必要だ。

(画像1)ジィ・シィ企画の株価推移

以 上