リノベーションマンション・不動産販売のLAホールディングス、堅調な成長つづく!

 新築不動産やリノベーションマンションの販売を手掛けるLAホールディングス。足元の業績は前年割れであるものの、堅調な成長をつづけている不動産販売企業。予想配当利回りは6%を超えており、高配当銘柄となっている。今後の利上げなど住宅ローンの動向が業績を左右するのか?

■基本情報(2023年2月3日時点)

  • 株価:3,150円(10年来高値:3,985円)
  • 時価総額:182億円
  • 予想PER:5.5倍
  • PBR:2.6倍
  • 予想配当利回り:6.31%
  • 自己資本比率:16.2%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:4,550人(2021年12月31日時点)

■LAホールディングスの業績は?

 LAホールディングスの2022年12月期の第三四半期の売上高は106億円(前年同期比△3.7%減)、営業利益14.7億円(前年同期比△39.3%減)の減収減益。LAホールディングスの売上総利益率は+25.0%(前年は+33.9%)、営業利益率は+13.9%(前年は+22.1%)と悪化している。

 現状は営業利益が前年割れの水準であるものの、第4四半期に高収益の引き渡しを予定しており、前年の営業利益32.2億円を超える41.0億円を予定している。

■LAホールディングスの事業内容は?

 LAホールディングスは不動産販売がメインの事業で、不動産賃貸事業も行っているものの割合は低い。不動産販売は、新築事業と再生不動産(リノベーションマンション)の2つに分かれる。売上比率でみると、新築事業6割、再生不動産4割となっている。

 セグメント損益をみると、去年は再生不動産部門が売上高73億円、利益23億円だったものの、今年は売上高39.6億円、利益3.9億円と規模も利益率も大きく下がっている。

 いっぽう、新築部門は、去年は売上高30.3億円、利益5.2億円だったものの、今年は売上高58.9億円、利益12.1億円と規模と利益ともに大きく伸びている。案件によって収益にばらつきがあり、トータルでみる必要がある。

■LAホールディングスの財務状況は?

 LAホールディングスの2022年9月30日時点の財務諸表をみると、現預金は54.7億円、販売用不動産は約270億円、自社の固定資産は96億円となっている。いっぽう、有利子負債は約約330億円。不動産銘柄に多いが、かなりレバレッジの効いた財務状況になっている。

 LAホールディングスの利益剰余金は65億円であり、有利子負債の規模から考えると、極めて健全とは言わないものの、不動産会社によくあるバランスとなっている。心配なのは、住宅ローン金利の上昇などにより不動産が売れなくなることだ。また、いまは低金利で事業ができ、不動産会社にとっては非常にビジネス環境が良い期間が10年くらいは続いてきたものの、そろそろ金利や不況の可能性も出てきたので注意が必要だ。

■LAホールディングスの株価推移は?

 現在のLAホールディングスの時価総額は約180億円(株価:3,150円)。コロナショックのあった2020年には株価が620円の最安値をつけており、すでに安値から5倍くらい上昇している。予想PERは10倍を割って割安感が見えるものの、不動産銘柄は業績の潮目が一気に変わる可能性があるため注意が必要だ。

(画像1)LAホールディングスの株価推移

以 上

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