医療関連エムスリー、株価上昇が止まらない!!

 ソニー関連会社であるエムスリー。右肩あがりで株価は上昇を続け、時価総額は2.5兆円を突破。一般的には知名度の高くない情報・コンテンツ会社であるものの、独特のビジネスモデルで株価の上昇は止まらない。どこまで上昇していくのか?

■基本情報(2020年5月1日時点)

  • 株価:3,855円
  • 時価総額:2.6兆円
  • 予想PER:118.9倍
  • PBR:16.3倍
  • 予想配当利回り:0.22%

■予想PER100倍超え、割高ではないのか?

 新型コロナウイルスによる全面安のなか、2020年3月には一旦、株価は2,500円を割ったものの、そこから60%ほどリバウンド(?)している。時価総額は2.5兆円を超えているため、戻り売りを狙った空売りが急増していて、日証金の貸株残高は売り超の状況。かなり空売りで担がれているトレーダーも多いのではないか。

 ただし、時価総額が2.5兆円と超大型株であり、ここから1.5倍~2倍と株価が継続的に上がっていく可能性は高くないとみる。空売りで踏みあげられ、損切りの買い戻しが一巡したあとは、緩やかに下落基調に入るかもしれない。

■業績は絶好調、株価はどこまでの未来を織り込んでいるか?

 ここ最近の株式動向をみると、営業利益率が高く、成長性がある企業の株価は伸びやすい。エムスリーの売上高は1,300億円ほどで、営業利益は350億円ほど。やはり、営業利益率が27%と高く、売上高が前年比で15%伸びている。

 しかしながら、成長はいつかは鈍化するもの。エムスリーもこのまま5年、10年と高い成長性を保つのは難しいのではないだろうか。今のところは気になる同業他社はいないものの、メドピアやケアネットなどの小規模な類似企業は存在する。このまま快進撃は続くのか?

■反転チャートから見ると、そろそろ天井か!?

 通常のチャートではなくチャートを反転させてみると、上昇が一服したような感じもする。いったん、調整をした後、また上昇していくかわからないが、3,470円のサポートラインを下回ると、そのまま下に行く可能性もありそうだ。

 ここまで上昇した株価から更に買いで入るのは危険な気しかしないが、売りを誘ってから、もうひと山上昇する可能性も否定できないので売りで入るにしても慎重なインが必要かもしれない。

以 上

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