洋服の青山商事、配当利回り11%超から無配へ!

洋服の青山商事、配当利回り11%超から無配へ!

 2020年5月8日、「洋服の青山」「スーツカンパニー」などを展開する青山商事が業績予想の修正とあわせて、1株あたり50円としていた配当を無配(ゼロ円)に修正して公表。これまで11%を超える予想配当利回りだったものが、一気に0%に修正された。青山商事の業績悪化は予想されていたものの、財務的には多少は余裕があるため、配当は維持されると思われていたものの、減配ではなく無配への大きな修正は衝撃的だ。

■基本情報(2020年5月8日時点)

  • 株価:882円
  • 時価総額:444億円
  • 予想PER:-(赤字)
  • PBR:0.21倍
  • 予想配当利回り:0%(11.3%から一気にゼロに)

■アメリカンイーグル撤退など特別損失計上!

 青山商事は靴修理・合カギ作製のミスター・ミニットの「のれん」減損53億円、アメリカンイーグル撤退による事業整理損失85億円、紳士服店舗の減損60億円などの特別損失を計上。結果として、2019年度としては当期純損失として△169億円を公表する見込みだ。

 これらの特別損失はすでに公表されていたものよりも小さく、前回公表値よりも+30億円ほどプラスの純損失として新たに公表された。しかしながら、1株あたりの配当50円が一気にゼロになったのは大きなネガティブサプライズだ。

 紳士服自体が斜陽産業の位置づけになっているなか、高い配当利回りが株価を支えていた面がある。低成長・低収益の青山商事は、時価総額400億円規模をこのまま維持できるか悩ましいところ。

■株式指標的には割安な面も!

 青山商事の株価をみると、PBRは0.21倍とかなり純資産的には低いところまで下がっている。また、2019年度に紳士服店舗の減損を60億円織り込んでいるため、2020年度以降は若干、費用の計上は少なくなる見込みで、業績面ではプラスに作用する。

 青山商事のセグメント別の損益を見ると、稼ぎ頭はクレジットカード事業。2020年3月期第三四半期で営業利益△20億円のうち、+17億円を稼いでいる。主力の紳士服のビジネスウェア事業の営業利益は△24億円の赤字。主要事業自体が下落トレンドのなか、いま株価の底値と判断するのは早そうだ。

■青山商事の株価推移は?

 青山商事の株価推移をみると、2018年から下落トレンドがつづいている。株価の下落にともない、予想配当理利回りが高騰し、個人投資家のなかには、この2年間で買いで入った人も少なくないだろう。配当が無配と発表された結果、ここから個人投資家の損切りと安値と考えた買いが交錯してくるはずだ。まずは、株価推移が横ばいになるまで様子をみたほうが安全だ。

以 上