冠婚葬祭の平安レイサービス、成長産業で収益率が高い!

 冠婚葬祭サービスを神奈川中心に展開している平安レイサービス(以下、平安レイ)。禍葬儀事業者の上場企業も増えており、すでに葬儀事業で利益を出すのもタブーではなくなっている。葬儀がなくなることはないため、平安レイの安定的な成長は約束されていると言っても過言ではないのではないだろうか。今後の業績と株価の行方はどうなるのか?

「家族葬のファミーユ」きずなホールディングス、葬儀件数・葬儀場数ともに増!(2021年7月25日投稿)

■基本情報(2023年6月30日時点)

  • 株価:810円(10年来高値:1,070円)
  • 時価総額:100億円
  • 予想PER:8.8倍
  • PBR:0.48倍
  • 予想配当利回り:3.58%
  • 自己資本比率:59.8%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:2,361人(2023年3月31日時点)

■平安レイの業績は?

 平安レイの2023年3月期の売上高は96.7億円(前年比+7.8%増)、営業利益14.9億円(前年比+21.2%増)の増収増益。平安レイの売上総利益率は+30.3%(前年は+29.5%)、営業利益率は+15.4%(前年は+13.7%)と利益率は着実に改善している。

 平安レイの売上総利益は前年の26.5億円→29.3億円と+2.8億円の増加、販管費は前年の14.1億円→14.3億円と+0.2億円の増加にとどまり、差し引きで+2.6億円の利益改善となった。

■平安レイの事業内容は?

 平安レイは決算説明資料をまったく作成していないため、個人投資家向けのIRはほとんど用意されていない。決算短信や有価証券報告書の最低限の開示資料から業績の行方を読み解く必要がある。平安レイは1969年9月設立、所在地は神奈川県平塚市、社員数は265名であるものの、総スタッフは1,071名となっており、非正規社員の比率が高い。

 売上高の内訳を見ると、葬祭(葬儀)関係が83億円、冠婚(結婚式など)が2.7億円、介護サービスが10.8億円となっている。ほぼ葬儀ビジネスの会社と考えてよいだろう。アフターコロナとなり、家族葬などの少人数のものから、従来のものに転換されてきた感じはある。平安レイの業績も好調がつづいている。葬儀ビジネスで、これほど利益が高いのも、平安レイに注目する理由のひとつ。

■平安レイの販管費は?

 平安レイは売上高は伸びているものの、年間の販管費は14億円ほどで変動が少ない。決算短信に販管費の内訳が掲載されており、人件費は前年よりもむしろ減っているのが印象的だ。広告宣伝費は年間で約5億円を投入しており、まったく待ちの姿勢の葬儀屋ではない。

■平安レイの財務状況は?

 平安レイの2023年3月期の財務諸表をみると、現預金86億円、有形固定資産160億円(土地91億円)、供託金63億円、敷金・保証金15億円と資産が多いのが特徴。負債をみると、有利子負債はゼロ、前払式特定取引前受金が118億円計上されている。平安レイは、へいあん互助会(ごじょかい)システムを構築しており、前払方式で将来的な結婚式や葬式を実施する方式をとっている。

 現時点で118億円の前受金をもらっており、将来的に売上高に計上されることになる。よって、安定的に売上高を計上する仕組みになっていることと、キャッシュフロー的には安定している。

 平安レイのキャッシュフロー計算書をみると、営業CFは+14.6億円となっている。減価償却費が5.8億円くらいあり、キャッシュアウトしない費用項目がある。投資CFは△12.4億円で有形固定資産の継続的な取得が必要となるビジネスモデル。財務CFは配当金支払いがあり△3.7億円となっている。

■平安レイの株価推移は?

 平安レイの時価総額は約100億円。財務的にも極めて健全で、割安感のある銘柄。ただし、長期チャートをみると、下落トレンドに入ったような気もする。個人向けのIRに積極的な企業ではないため、ITサービス企業のように人気化するような株ではない。配当性向は30%くらいとなっており、配当性向を50%くらいまで上昇させることで、もう少し株価上昇につながるのではないだろうか。

(画像1)平安レイの株価推移

以 上

 

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