「Sales Platform」「Sales Crowd」などの営業支援サービスや「mama works」など人材支援サービスを行っているアイドマ・ホールディングス(以下、アイドマ)。在宅業務状況管理システム「i-Work」をリリースし、新しいサービスを多角化させている。中小企業向けのITサポート企業という位置づけだ。業績に足踏み感があるものの、高収益は維持しており、今後の成長を期待したい。
「Sales Crowd」など営業DXのアイドマ・ホールディングス、高い成長性と収益性!(2023年8月6日投稿)
■基本情報(2024年8月9日時点)
- 株価:1,346円(10年来高値:5,705円)
- 時価総額:205億円
- 予想PER:14.8倍
- PBR:3.29倍
- 予想配当利回り:2.22%
- 自己資本比率:67.1%
- 会計基準:日本基準
- 株主数:5,643名(2023年8月31日時点)
- 事業価値:157億円
■アイドマの業績は?
アイドマの2024年8月期の第三四半期の売上高は77.6億円(前年比+17.0%増)、営業利益18.7億円(前年比△6.8%減)の増収減益。アイドマの売上総利益率は+72.3%(前年は+74.5%)、営業利益率は+24.1%(前年は+30.3%)と高い水準であるものの、前年比で悪化している。
アイドマの売上総利益は前年の49.4億円→56.1億円と+6.7億円の増加、販管費は前年の29.3億円→37.4億円と+8.1億円の増加となり、差し引きで営業利益は△1.4億円の悪化となった。
アイドマは営業支援、人材支援が主な事業領域。営業支援の前年比成長率は+10.7%、人材支援は+41.0%と人材支援の伸びが高いものの、事業規模は営業支援のほうが圧倒的に高い。
■アイドマの事業状況は?
アイドマは労働人口減少、求人倍率高、離職率上昇など中小企業が直面している生産力や効率性にサービスを提供する事業を行っている。日本の中小企業にとって人材採用はきわめて困難な状況になっている。
アイドマは中小企業に「ユニット」という単位で、さまざまなサービスを提供している。たとえば、営業支援、秘書代行、広報支援、採用支援など。
アイドマはクラウドワーカーの活用をしており、「ママワークス」として展開している。登録会員数は49万人を突破、導入企業数は4,214社(2024年5月末)で、昨年は約3,300社だったので、大きく増加している。
■アイドマの株価推移は?
アイドマの時価総額は約200億円。2024年8月の利上げショックで株価は一気に3割ほど下落して反発中だ。営業利益が前年割れしている点が株価チャートの右下がりの要因だ。また、2023年4月に創業者が60万株を市場で売却しており、そこから株価の下げが加速している。
株価指標を見るかぎり割安感は大きく、高い営業利益率も特徴だ。上昇トレンドに転じると、一気に株価が上がっていく可能性はある。
以 上