家族サポートやマッチングビジネス、「かぞくの保険」の保険代理事業を展開するカラダノート。事業規模は年間売上高10億円前後と小さいものの業績は堅調だ。カラダノートのビジネス内容はわかりにくいものの、高い利益率をあげている。カラダノートの業績と株価の行方はどうなるのか?
■基本情報(2021年3月12日時点)
- 株価:1,732円(10年来高値:2,600円)
- 時価総額:108億円
- 予想PER:85.5倍
- PBR:13.56倍
- 予想配当利回り:0%
- 自己資本比率:85%
- 会計基準:日本基準
■カラダノートの業績は?
カラダノートの2021年7月期の第二四半期の売上高は5.3億円(前年同期比+45%増)、営業利益1.6億円(前年同期比+171%増)の増収増益となった。カラダノートの営業利益率は+31.1%。
■カラダノートの事業内容は?
カラダノートはいったいどのようなビジネスをおこなっているのか?基本的には顧客企業への送客ビジネスをおこなっている。たとえば、2021年3月4日からスタートした保険代理事業「かぞくの保険」では、子育て世代を中心に「家族あんしん保険」(ジャパン少額短期保険)を紹介する。「かぞくとキャリア」「かぞくのおうち」などでは転職支援や住宅紹介などを行い、顧客企業から手数料を受け取るビジネスモデルとなっている。
家族サポート事業では、「ママびより」でメディア事業を行い、顧客のECサイトへの送客をおこなっている。そのほかでは「にんぷ体重ノート」「出産・育児じゅんびリスト」「授乳ノート」「ワクチンノート」などの育児関連のアプリを展開したり、「血圧ノート」「お薬ノート」などの疾患管理アプリを運営している。
■カラダノートの四半期別売上推移
カラダノートの四半期ベースの売上高を見ると、堅調に推移していることがわかる。しかしながら、時価総額100億円あるものの、年間売上高が10億円前後と規模感に物足りなさが残る。
■カラダノートの株価の行方は?
カラダノートの株価は上場してから、それほど上昇も下落もしていない。2020年3月のコロナショック以降はグロース銘柄の株価が好調であり、カラダノートもその好調さを織り込んだ株価になっている可能性がある。カラダノートの事業規模を考えると、下方向に株価の水準訂正が起こる可能性があるので注意が必要だ。
以 上