「サブスクペイ」のロボットペイメント(ロボペイ)、1クリック後払いも!

 「サブスクペイ」などで前年比+20%を超える成長をつづけるロボットペイメント(以下、ロボペイ)。現在の売上高は20億円に満たないものの、リカーリングモデルのストック型で売上高が安定的に積み上がる仕組み。競合他社も多い分野であるが、確実に成長している。今後の業績と株価の行方は?

「サブスクペイ」のロボットペイメント、リカーリングで安定成長つづく!(2022年11月23日投稿)

「請求管理ロボ」「サブスクペイ」のロボットペイメント、期待される安定成長!(2022年2月19日投稿)

■基本情報(2023年3月10日時点)

  • 株価:1,820円(10年来高値:4,795円)
  • 時価総額:68億円
  • 予想PER:99.2倍
  • PBR:12.35倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:11.9%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:2,353人(2021年12月31日時点)

■ロボペイの業績は?

 ロボペイの2022年12月期の売上高は17.3億円(前年比+24.1%増)、営業損益△58百万円(前年は+2.0億円)の増収赤字転落。ロボペイの売上総利益率は+88.3%(前年は+90.6%)と高い。

 ロボペイの売上総利益は前年の12.6億円→15.1億円と+2.5億円の増加となったものの、販管費が10.6億円→16.1億円と5.5億円の増加となり、差し引きで約3億円のマイナスとなった。ただし、ロボペイはストック型の収益構造であるため、将来の粗利をいかに増やすかが重要であり、資本に余裕があるうちは赤字になっても規模拡大を目指す戦略が正しい。

 今回の業績予想は業績予想よりも上振れており、売上増の粗利増+14百万円、サーバー費用の節減+8百万円、効率化+20百万円と約42百万円の改善となっている。

■増える請求管理ロボ!

 ロボペイの事業を支えているのは、BtoC向けのサブスクペイ(ペイメント)であり、全体の約6割の売上高となっている。もうひとつは、請求管理ロボ(フィナンシャルクラウド)であり、全体の約4割の売上高だ。前年からの伸び率でみると、サブスクペイは前年比+18.3%増、請求管理ロボは前年比+36.3%増と請求管理ロボの伸びが大きい。

 サブスクペイのアカウント数は6,810アカウントであり、前年の5,897アカウントから+15.5%増となっている。ロボペイはアカウント数の増と決済取扱高が増加することで、マージンが増える利益構造になっている。

 請求管理ロボは、アカウント数734で、前年の594から+23.6%増となっている。請求金額は4,548億円と前年の3,424億円から+32.8%増となっている。請求書発行枚数は大手顧客案件の稼働で+91.2%増となった。

■営業組織強化や施策も!

 ロボペイはセールスフォースドットコム出身のハイクラス人材を採用し、大手顧客獲得への営業をスタート。また、社外の販路拡大のため、「請求管理ロボ for JCB」や「りそなデジタルハブ」との販売代理店契約を締結。また、「IT導入補助金」や「デジタル化基盤導入枠」の事業者に登録している。

 「1click後払い」は、請求書を受け取ってから、クレジットカードを登録することで支払いを後払い(先延ばし)にするサービスを導入している。

 現在のロボペイの従業員数は121名。前年の88名から約33名の増加と大きく増やしている。人員増の内訳をみると、セールスが+9名、マーケティング等が+9名、エンジニアが+13名、管理が+4名となっている。

■ロボペイの財務状況は?

 ロボペイの2022年12月末の財務状況をみると、現預金は27.3億円、前渡金が10.7億円となっている。有利子負債は約40百万円で、預り金が37.6億円もある。ロボペイのキャッシュフローは、ロボペイのなかで資金が保留される仕組みであり、受取に対して支払の期間が長く、キャッシュフロー上はプラスに作用していると思われる。

 おそらく、サブスクペイで顧客(C)から決済事業者を通じて入金されて、加盟店に支払うまでにロボペイにお金が残る仕組みとなっている。この預り金の影響を除くと、実質的な自己資本比率は63.2%(表面上は12.0%)となっている。

■ロボペイの株価推移は?

 ロボペイの時価総額は約70億円。現時点の実力は70億円の満たないものの、将来的には大きく成長する見通しであり、株価はその将来見込みを織り込んだ形だ。ロボペイの2026年12月期の売上高は40億円(当初:50.1億円)、営業利益12.5億円(当初:12.1億円)と下方修正している。

 ロボペイは競合他社が多いものの、決済サービスは参入障壁が高いのも特徴。キャッシュレス取引が増えていく方向性はかわらず、市場自体がまだまだ大きくなる可能性を秘めている。

(画像1)ロボペイの株価推移

以 上

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