ローコードとアジャイルを用いた独自のシステム開発支援として、システムの内製化を支援するサービスを提供しているBlueMeme(ブルーミーム)。これまでの外部のシステムインテグレーターによるシステム開発から自社でシステムを開発できる仕組みづくりを支援するサービスを提供しているブルーミーム。これまでと異なり、システム開発の主体がシステムインテグレーターではなく自社が主体となる仕組みだ。ブルーミームの業績と株価の行方はどうなるのか?
■基本情報(2022年1月7日時点)
- 株価:1,631円(10年来高値:3,730円)
- 時価総額:55.6億円
- 予想PER:37.5倍
- PBR:2.52倍
- 予想配当利回り:0%
- 自己資本比率:81.4%
- 会計基準:日本基準
■ブルーミームの業績は?
ブルーミームの2022年3月期の第二四半期の売上高は8.9億円、営業利益1.7億円。ブルーミームは収益認識基準を変更しており、従来ベースでみると、売上高は12.5億円(前年同期比+22.2%増)、営業利益1.7億円(前年同期は+48百万円)と大幅な増収増益となった。ブルーミームの売上総利益率は+54.4%、営業利益率は+19.2%。
■ブルーミームのビジネスモデルは?
ブルーミームのビジネスモデルはソフトウェア企業からライセンスを仕入れ、顧客企業にローコード(プログラミング言語不要でのシステム開発)での開発支援を行っている。それと合わせて、仕入れたソフトウェアライセンスを提供している。現在は約85%がプロフェッショナルサービス(内製化支援)と残り15%のソフトウェアライセンスの提供となっている。
ブルーミームの四半期別の売上高推移を見ると、サブスクリプション型のようにきれいに売上高が積み上がっているのが現在の状況だ。デジタルトランスフォーメーションの波により、顧客企業側でデジタル化の対応をしたいというニーズがあり、ブルーミームの提供するローコード・アジャイルによるシステム開発のニーズが高まっているようだ。
ブルーミームの説明資料によると、エンジニアとプログラマーの最大90%の作業は自動化させることができる、ローコードエンジニアは3~6カ月で育成できるとのことだ。ローコードが標準になると、システム開発のスピードが格段に速くなると言われている。
■ブルーミームの株価の行方は?
ブルーミームの時価総額は約55億円。ブルーミーム自体はシステムインテグレーターのようなシステム開発体制の構築を支援するポジション。パッケージソフトなどを提供しているソフトウェア会社とは異なる。ブルーミームの推奨するローコード・アジャイル開発が主流になるのであれば、ブルーミームの業績は今後もますます右肩あがりで成長していくと思われるが、新しいシステム開発(ノーコードなど)が主流になる可能性も十分ありえる。
以 上