2万円以上の肩こり解消の磁気ネックレスColantotteを中心に医療機器事業を展開しているコラントッテ。営業利益率は+20%を突破し、成長性も前年比+10%前後となっている。しかしながら、株価の評価は低く、低い事業評価となっている。2024年11月8日に決算発表し、週明けの株価の動きが気になるところ。夜間のPTSも上昇しているものの、それほど大きな上昇ではない。
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■基本情報(2024年11月8日時点)
- 株価:983円(10年来高値:2,005円)
- 時価総額:89億円
- 予想PER:9.3倍
- PBR:2.25倍
- 予想配当利回り:3.05%
- 自己資本比率:75.7%
- 会計基準:日本基準
- 株主数:4,449人(2023年9月30日時点)
- 事業価値:71億円
■コラントッテの業績は?
コラントッテの2024年9月末の売上高は59.4億円(前年比+10.0%増)、営業利益15億円(前年比+47.6%増)の増収増益。コラントッテの売上総利益率は+66.7%(前年は+63.9%)、営業利益率は+25.2%(前年は+18.8%)と利益率が大きく改善している。
コラントッテの売上総利益は前年の34.5億円→39.7億円と+5.2億円の増加、販管費は前年の24.4億円→24.7億円と+0.3億円の増加にとどまり、差し引きで営業利益は+4.9億円の増加となった。
■コラントッテの事業状況は?
コラントッテは全体の約9割がネックレス類が占めている。そのネックレスが他社と差別化できて伸びているプロダクトだ。ネックレス以外だとウエア関係が増えており、リカバリーウエア(スリープテック)のRESNOが牽引している。ウエア関係は全体の5.4%の売上割合のため、売上高は約3.2億円と見る。前年は4.1%で約2.2億円のため、前年比+45%増となっている。
リカバリーウエアで有名な企業としてはBAKUNE(バクネ)のTENTIALが有名だ。2021年9月に豊島等から5億円の第三者割当増資、2023年3月にニッセイ・キャピタル他から10億円の第三者割当増資を実施。2024年10月には三井住友銀行など3行とシンジケートローンで融資枠20億円を確保している。
■コラントッテの戦略は?
コラントッテはアスリートと契約して商品をPRしてもらう戦略を取っている。そのアスリートのファンを取り込む戦略だ。プロフィギュアスケーターの宇野昌磨選手、鍵山優真選手、バレーボールの石川祐希選手などトップアスリートと契約している。
販売チャネル別でみると、ホールセールが全体の63%、ネット販売が全体の27%となっている。伸びているのはリテールだ。リテールは前年比+33.6%増となっている。
■コラントッテの株価推移は?
コラントッテの時価総額は約90億円。今期の一株当たり純利益であるEPSは121円を予想している。予想PERを10~15倍で見ても、事業価値は1株あたり1,200円~1,800円(時価総額110億円~200億円)になる。
さらに手持ちの現預金17億円を加えることになるので、想定時価総額は130~220億円くらいが妥当な時価総額ではないだろうか。なかなかコラントッテは業績が株価に反映されない苦労がある。投資家としては、どこまで市場規模があるのか見えないのが悩ましいところだろう。
以 上