自動車向けの設計開発アウトソーシング事業のアビスト(6087)、3Dプリントも!

 トヨタ自動車、スタンレー電気、日野自動車、小糸製作所など自動車関連メーカーと取引している設計開発アウトソーシング事業展開のアビスト。アビストは3D-CADをメインとした自動車または自動車部品のニューモデルの設計開発を受託している。3Dプリンタの設備を約10台ほど保有しており、自動車用ランプや精密部品の試作・製造に取り組んでいる。3Dプリント事業では、医療機関向けのフェイスシールドなども製造販売し、自動車向け以外に事業を広げている。

■基本情報(2020年9月18日時点)

  • 株価:3,215円
  • 時価総額:128億円
  • 予想PER:14.9倍
  • PBR:2.08倍
  • 予想配当利回り:3.17%
  • 自己資本比率:75.9%
  • 会計基準:日本基準

■アビストの業績は?

 1998年に事業をスタートし、自動車向けの設計・開発アウトソーシング事業を手掛けるアビスト。自動車関連の事業は売上高の7割超を占めている。トヨタ自動車をはじめ、自動車部品メーカーであるスタンレー電気(自動車用照明等)や小糸製作所(ヘッドライト等)などが取引先の上位にあがる。アビストの2020年9月期の第三四半期の売上高は69.5億円(前年同期比+3.2%)、営業利益は6.9億円(前年同期比△30.6%)と増収減益となった。

 自動車メーカーはじめ、自動車業界は新型コロナウイルスの影響による生産停止などにより大きな影響を受けている。ほかの自動車関連メーカーが大きな赤字を計上するなか、アビストが黒字で乗り切れているのは工場を持たない事業をおこなっている長所が表れている。2020年9月期の第三四半期でも、自動車関連事業では、15.4億円の営業利益を稼いでいる。アビストの売上高は堅調に右肩あがりに伸びており、まさに順調な成長をつづけている。

■アビストの事業内容は?

 アビストは売上高の約7割を自動車関連事業が占めている。アビストが得意とする分野は、ランプ、ボディ、HV・EV関連(ハイブリッド、電気自動車関係)、内装、電装部品(ワイヤーハーネスなど)だ。

■自動車以外の分野は?

 アビストは2020年9月期の第三四半期において、自動車事業は15.4億円の黒字を確保。業績の足を引っ張っているのは、これからの事業である3Dプリント事業とAIソリューション事業だ。これらの2つの事業では、未来にむけた事業拡大のため、現状は先行投資がかさんでいる。アビストとしては、3Dプリント事業と現在の設計・開発事業をつなげ、設計から試作・部品製造までの受託をワンストップで提供できる体制の構築を狙っている。

■アビストの株価の行方は?

 アビストは1998年設立、従業員数は約1,200名。自動車関連の企業としては、比較的あたらしい会社だ。自動車にかかわらず、3Dプリンタを活用した新しい取り組み(フェイスシールドほか)や自社製造の水素水などの製造販売をスタートしている。自動車以外でも新しい取り組みにより、事業の柱を築けるか、引き続き注目したい。ただ、自社製造の水素水や化粧品の代理店など、現在の事業との関連や未来に向けた狙いが見えない部分は注意が必要だ。

 アビストの株価は2018年から下落したものの、直近では反発している。時価総額は約120億円で、営業利益率が10%を超える企業としては評価は低い。売上高の伸び率が2ケタあれば、ここから2倍以上の評価をされてもおかしくないだろう。新規事業の行方を含めて、引き続きウォッチが必要だ。

(画像4)アビストの株価推移、再上昇なるか?

以 上

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