品川リフラクトリーズを知っているだろうか?鉄鋼業向けの耐火物メーカーで、煉瓦(レンガ)やセラミックス関連の製品を生産している大手メーカーだ。売上高は1,000億円規模で、営業利益も100億円前後だしているものの、時価総額は200億円前後と割安に放置されている企業だ。
■基本情報(2020年5月1日時点)
- 株価:2,174円
- 時価総額:205億円
- 予想PER:3.3倍
- PBR:0.35倍
- 予想配当利回り:5.97%
■かなり割安?品川リフラの株価水準
売上高1,000億円規模であるものの、品川リフラクトリーズの時価総額は約200億円ほどにとどまっている。主に鉄鋼業向けの耐火物の売上高が7割~8割を占めており、鉄鋼業(日本製鉄、JFE、神戸製鋼など)が不調に陥っている状況の下、品川リフラクトリーズの株価もその業況を織り込んでいっているのか?
鉄鋼業界が不調であるものの、さすがに割安すぎないか?品川リフラクトリーズの自己資本比率は50%を超えている。直近の品川リフラクトリーズの業績は落ち込むかもしれないが、純資産から割安度を見るPBRは0.35倍となっており、ここから大きく下がることはないのではないか?
■IR活動が弱い?株価に影響は?
決算説明資料は年1回くらいしか作成しておらず、品川リフラクトリーズのIR活動はそれほど活発ではない。鉄鋼業向けの耐火物を主力にしつつ、いまいち品川リフラクトリーズのビジネスモデルがわかりにくい。決算説明資料を読むと、粗鋼生産量と業績が連動している雰囲気があるものの、事業と鉄との具体的な関係はわからない。
業績面を見ると、営業利益は50億円前後を安定的に出しており、2018年は108億円と急成長をみせている。新型コロナウイルスの影響は出ると思われるものの、国内市場はゆるやかな上昇を見込んでおり、グローバルマーケットの拡販がどこまで進むか期待したい。IR次第では、割安に放置された株価にプラスの影響はでるのではないだろうか。
■チャート的にはどうか?品川リフラ
品川リフラクトリーズのチャートを見ると、現在の株価2,174円から安値抵抗線の1,750円に約15%くらい下落するか、高値抵抗線の2,550円に向かうか、どちらかではないか。安全面を見ると、2,000円を割ってから買いで入ってもいいかもしれない。このまま上昇していった場合は、2,550円を超えてから買いで入ってもいいかもしれない。
以 上