スキルマーケット「coconala」を運営するココナラ、サービス版のAmazon目指す!

スキルマーケット「coconala」を運営するココナラ、サービス版のAmazon目指す!

 知識・スキル・経験をインターネットサイト「coconala」で売買できるマッチング型プラットフォームを展開しているココナラ。副業推進など社会の働き方が変化するなか、フリーランスや会社員の副業をサポートするプラットフォームを展開している。同じようなサービスではクラウドソーシングのクラウドワークス、ランサーズ、ストアカなどある。今後のココナラの業績と株価はどうなるのか?

■基本情報(2021年4月16日時点)

  • 株価:2,217円(10年来高値:2,899円)
  • 時価総額:476億円
  • 予想PER:1,081倍
  • PBR:168.2倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:13.1%
  • 会計基準:日本基準

■ココナラの業績は?

 ココナラの2021年8月期の第二四半期の売上高は12.5億円(前年同期比+61.1%増)、営業利益1.3億円(前年同期比+30.2%増)の増収増益となった。「coconala」の流通高(取引高)に占める売上高の比率は28.9%、営業利益率は+10.2%(前年同期は+9.1%)。売上高12.5億円に対して、販管費11.2億円とかなり高い構造になっている。

 販管費の内訳をみると、約50%(5億円前後)は支払手数料となっているが、どこに対する支払手数料か明記されていない。おそらく、クレジットカードの決済手数料とAppleとグーグルに対するアプリの決済手数料と思われる。

■ココナラのビジネスモデルは?

 ココナラはフリーランスなどの個人がデザイン、ブログ記事、動画編集、プログラミング、悩み相談など「制作・ビジネス系カテゴリ」や「相談系カテゴリ」の分野で、スキルを売買できるプラットフォームを運営している。

 ココナラは出品者から販売額の約20%、購入者から購入額の5%を徴収する収益モデルとなっている。スキルマーケットというと新しい分野のように思うが、すでに上場しているクラウドワークスやランサーズとほぼ同じようなマッチングビジネスのビジネスモデルと見て相違はないだろう。

 ポイントは出品者をいかに増やし、購入者をいかに増やすかが成功のカギとなる。ココナラは2019年4Qと2020年4QにテレビCMをおこない、認知度の向上に力を入れている。いずれも4QにテレビCMを打つことで、年間の収支計画をうまくコントロールしていると思われる。

(画像2)ココナラのビジネスモデル

■ココナラのカテゴリは?スキルマーケットの行方は?

 ココナラは「制作・ビジネス系」と「相談・プライベート系」の2つのジャンルにカテゴリを分けている。たとえば、「制作・ビジネス系」であれば、Webデザイン(ロゴ、チラシなど)、ホームページ作成、IT・プログラミングサポート・指導などがある。「相談・プライベート系」であれば、心の悩み、恋愛・結婚・美容・ファッションなどがある。

 スキルマーケットという言葉は新しいものの、クラウドワークスやランサーズのビジネスとかなり重なる部分がある。ちなみに、クラウドワークス(時価総額:250億円)は売上高87億円、営業利益△3億円で苦戦中。ランサーズ(同:110億円)は売上高39億円、営業利益0.1億円と厳しい状況だ。そもそも、フリーランスや会社員の副業の仲介で手数料20%前後で大きく利益を伸ばすビジネスモデルを築くのはむずかしい。

■ココナラはリカーリング型のビジネス!?

 ココナラの決算説明資料をみると、リカーリング型の収益モデルと紹介されている。リカーリング型とは循環型(継続型)のビジネスで水道・電気・コピー機のインク代・コンタクトレンズなどの継続利用のモノ・サービスの事業を指す。ココナラのビジネスは会員登録数が増えれば、利用者が増える可能性はあるものの、クラウドワークスやランサーズなど同業他社への切り替えもあり、リカーリング型とは言えないのではないか?

 ココナラのビジネスは楽天、Amazon、ラクマ、メルカリなどのECサイトビジネスと同じで、かならず循環するわけではないが、会員数が増えれば流通額が増加する傾向が高いビジネスだ。

■ココナラの株価の行方は?

 ココナラの時価総額は約480億円。クラウドワークスやランサーズとくらべると、かなり時価総額が高い。2021年3月に東証マザーズに上場してから株価水準が定まっていない状況だ。時価総額500億円レベルを維持するには、営業利益10~20億円は少なくとも必要だ。どこかで株価の水準訂正が入るはずだ。

(画像1)ココナラの株価推移

以 上