居酒屋向けの食材ECサイト運営のミクリード、コロナ後の成長が期待される!

 居酒屋など個人経営の飲食店向けに食材のカタログ通販・ECサイトを運営しているミクリード。現在は新型コロナウイルスの影響により顧客である飲食業界が苦戦していて、ミクリード自身も売上高は前年比マイナスの状況。しかしながら、自己資本比率は70%を超えており、貸倒比率も0.1%~0.2%前後と経営に大きな影響はない。ミクリードはコロナ後の業績改善による株価上昇が期待されるため、時価総額20億円を割る現在は保有株の仕込みどころかもしれない。

■基本情報(2020年12月25日時点)

  • 株価:820円
  • 時価総額:17.3億円
  • 予想PER:-(赤字の予想)
  • PBR:1.88倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:71.8%
  • 会計基準:日本基準

■ミクリードの業績は?

 ミクリードの2021年3月期の第二四半期の売上高は13億円(前年同期比△37.7%減)、営業利益は△0.8億円(前年同期は1.0億円の黒字)と減収赤字転換となった。新型コロナウイルスの影響により、顧客である小規模飲食店の営業が大きく落ち込んだことが要因だ。ミクリードは居酒屋などにカタログやネットで業務用食材を提供するEC通販企業。今後、どれだけ売上規模と売上総利益額を増やせるかが業績改善のポイントとなる。現在の売上総利益率は約33%前後。売上規模の拡大を図れれば、営業利益の大幅な改善が期待できそうだ。

■ミクリードの事業モデルは?

 ミクリードは「ミクストア(MICstore)」という業務用食材・食品の通信販売を中心にビジネスを展開している。ネット通販だけでなく、電話、FAXなどでも注文を受けつけている。コンセプトとしては「中小飲食店のセントラルキッチン」だ。中規模以上の飲食チェーン店の場合、自社で仕入れ網を構築していたり、「食のBtoBプラットフォーム商談」を展開しているインフォマートのサービスを利用しているケースが多い。

 ミクリードは個人経営の飲食店を中心とした小規模飲食店をターゲットにビジネスを展開している。ミクリードはもともとは、ミスミグループ本社の新規事業部門として設立され、カクヤスグループに転じている。ミクリードの大株主には、カクヤスグループと同じSKYグループホールディングスが24.6%の株式を保有し、食品卸大手の国分、業務用食品大手のトーホーなども大株主に名を連ねている。

■苦戦するミクリード、コロナ後に目を向ける!

 ミクリードの足元の業績はきびしい。しかしながら、事業モデル的に大きな赤字を計上するようなビジネスではなく、飲食業界の回復過程で大きく売り上げを伸ばせる期待がある。工場向けのECサイトで大きく成長したモノタロウや事務用品通販のアスクルなどと同様に、ミクリードは中小規模向けの飲食店の食材通販サイトとしてニッチな分野で期待がもてるビジネスモデルとなっている。いまの苦境は将来の成長がほとんど織り込まれていないと考えてよい。

■ネット受注率は増加中!生産性の向上が期待できる

 ミクリードの決算資料をよむと、ネット受注率は年々、大きく改善している。業務オペレーションを考えた場合、電話やFAXよりもネット受注のほうが事務効率が高い。新型コロナの影響により、顧客のビジネス行動も大きく変化してきたようだ。

 また、新型コロナウイルスの影響により、倒産や閉店する中小飲食店が多いものの、ミクリードへの支払いはクレジットカード決済が多いこともあり、貸倒率は0.2%以下となっており、ミクリードの経営に大きな影響はない。

■今後の成長シナリオは?

 ミクリードの現在の取引顧客数は約1万店舗。これから約12万店舗までの増加を狙っている。単純に売上高が12倍になった場合、売上高は480億円(コロナ前で約40億円)、売上総利益額は158億円(売上総利益率33%)、営業利益は40億円~80億円(営業利益率は8.3%~16.6%)が期待される。計画の半分が実現したとしても、時価総額は200億円~400億円は期待できそうだ(現在の時価総額は約20億円)。

■ミクリードの株価推移は?

 ミクリードの現在の時価総額は約18億円。成長が期待されるネット通販企業としては評価が低い。新型コロナウイルスの影響により、飲食店が苦戦しており、ミクリードの株価にも大きく反映された形となっている。いっぽうで、これ以上、悪化する要因が予想できないので、ここから更に下落する要素が少ないのも事実。もちろん、株式相場の影響をうけて、直近で更に株価が落ち込む可能性もあるものの、将来の上昇を期待したい銘柄だ。

(画像6)ミクリードの株価推移

以 上

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