マーケットプレイス「BUYMA(バイマ)」展開のエニグモ、年間売上高は70億円突破!

 海外在住のパーソナルショッパー(出品者)と日本国内の購入者を結ぶマーケットプレイス「BUYMA(バイマ)」を展開しているエニグモ(enigmo)。年間総取扱高は620億円を突破し、売上高・営業利益ともに過去最高を更新。新型コロナウイルスの影響により一時的に落ち込んだものの、EC化の加速により業績は急上昇。今後のエニグモの業績と株価の行方はどうなるのか?

非日常領域のファッションアイテムを提供するエニグモ(3665)、通販サイト「BUYMA」運営!(2020年12月13日投稿)

■基本情報(2021年7月2日時点)

  • 株価:1,409円(10年来高値:1,823円)
  • 時価総額:601億円
  • 予想PER:24.4倍
  • PBR:6.33倍
  • 予想配当利回り:0.7%
  • 自己資本比率:81.1%
  • 会計基準:日本基準

■エニグモの業績は?

 エニグモの2022年1月期の売上高は18.3億円(前年同期比+36.3%増)、営業利益7.1億円(前年同期比+49.2%増)の増収増益となった。エニグモの売上総利益率は+80.7%(前年は+81.6%)、営業利益率は+38.8%(前年は+35.4%)と高収益を維持している。

 昨年の1Qは新型コロナウイルスの影響により業績は若干落ち込んだものの、今期の1QはEC化の促進により大幅増となった。新型コロナウイルスの影響により海外旅行などにいけない反面、パーソナルショッパーが出品する「BUYMA」での海外輸入品を購入する人が増えたことが背景だ。「BUYMA」の会員数は880万人を突破し、アクティブ会員数は137万人と前年同期比+28%増となった。

■エニグモの「BUYMA」の仕組みは?

 エニグモの「BUYMA」は海外在住のパーソナルショッパーと国内購入者をマッチングするマーケットプレイスの媒体だ。エニグモの売上高は双方から約5%の手数料を徴収する仕組み。楽天の展開している「楽天市場」の海外と国内の購入者をマッチングする仕組みと考えるとわかりやすい。エニグモ自身が販売しているわけではないため、エニグモに送料の負担も発生しない。

■エニグモの株価推移は?

 エニグモの時価総額は約600億円。エニグモの成長性と収益性を考えると、上振れ余地は大きい。エニグモの年間の営業利益率は40%を超えている。高い売上総利益率のおかげで、売上規模の拡大により3年前の2018年1月期の営業利益15.7億円から2021年1月期の営業利益30.3億円と倍増している。

 ひとつ心配な点は、エニグモの株価チャートをみると株価が大きく上下に上がり下がりしており、高値で買った人は半値まで下げる場面が何度もでている。エニグモはボラティリティの高い銘柄のため、株価チャートが高値と思われる場面では購入は控えたほうが無難だ。

(画像1)エニグモの株価推移、ボラティリティが大きい

以 上

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