業務用食材通販としてインターネットやFAXで食材を注文できるサービスを展開しているミクリード。中小飲食店のスーパーや食材卸の手間を削減するため、中小飲食店のセントラルキッチンを目指したサービスを提供している。新型コロナの感染拡大により上場直後から業績は振るわない。今後の行方はどうなるのか?
個人経営居酒屋への業務用食材ECサイトのミクリード、緊急事態宣言で業績低迷中!(2021年8月9日投稿)
居酒屋向けの食材ECサイト運営のミクリード、コロナ後の成長が期待される!(2020年12月27日投稿)
■基本情報(2021年11月12日時点)
- 株価:1,073円(10年来高値:1,620円)
- 時価総額:23億円
- 予想PER:未定
- PBR:2.73倍
- 予想配当利回り:0%
- 自己資本比率:74.6%
- 会計基準:日本基準
■ミクリードの業績は?
ミクリードの2022年3月期の第二四半期の売上高は12.4億円(前年同期比△4.7%減)、営業損失△82百万円(前年同期も△82百万円の赤字)となった。ミクリードの売上総利益率は33.7%(前年同期は33.9%)とほぼ変更はない。顧客数は既存・新規ともに減少し、既存は△7.9%減、新規は△15.0%減となった。
■ミクリードの業績をみるポイントは?
いま飲食業界全体が未曽有の危機のなかにあり、ミクリードはそれほど大きな赤字になっていないだけでも大きなプラス要因だ。期待されるのはアフターコロナ後の需要がどこまで大きくなるか。
ミクリードが公表している7日移動平均の日次売上高の推移をみると、2021年10月に入ってから緊急事態宣言が解除され、2019年度レベルまで売上高は回復している。次の2021年3Qの決算が投資家には期待される位置づけだ。
ミクリードはいろいろな取り組み(対策)を行っているものの、言ってしまうと新型コロナウイルスの行方に業績は大きく左右される。忘年会・新年会などが当たり前にできる世の中に戻ったときに、どこまで事業規模を大きくできるかが株価の行方を左右するだろう。
■ミクリードの株価推移は?
ミクリードの時価総額はたった23億円ほど。将来的に年間売上高を100億円(2019年は約40億円)に持っていくことができれば時価総額100億円を超えることはむずかしくないだろう。引き続き、注目したい。
以 上