業績急成長のFFRIセキュリティ、前年比+30%超の成長に!

 サイバーセキュリティ関係のソフトウェア開発・サービス提供しているFFRIセキュリティ(以下、FFRI)。官公庁向けのセキュリティサービスが大きく伸びており、黒字幅が拡大。FFRI yaraiという製品のライセンスうは減少しているものの、業績は大きく伸びており、その背景を確認したい。

■基本情報(2024年2月22日時点)

  • 株価:1,815円(10年来高値:18,500円)
  • 時価総額:148億円
  • 予想PER:73.6倍
  • PBR:7.46倍
  • 予想配当利回り:0.38%
  • 自己資本比率:61.1%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:7,821人(2023年9月30日時点)

■FFRIの業績は?

 FFRIの2024年3月期の第三四半期の売上高は16.6億円(前年比+31.1%増)、営業利益2.3億円(前年は△12百万円の赤字)と増収黒字転換となった。FFRIの売上総利益率は+60.7%(前年は+57.3%)、営業利益率は+13.7%。

 FFRIの売上総利益は前年の7.2億円→10.0億円と+2.8億円の増加、販管費は前年の7.4億円→7.8億円と+0.4億円の増加にとどまり、営業利益は+2.4億円の増加となった。

■FFRIの事業内容は?

 FFRIはセキュリティサービスを提供するソフトウェア会社。国家安全保障関係のセキュリティサービスを受託したり、官公庁向けのサービスも目立つ。あまり、個人向けには印象がない。

 AmazonでFFRI yaraiというセキュリティソフト(Windows向け)を3年間で14,850円(税込)で販売している。マルウェア対策などサイバー脅威の対策ソフト。しかしながら、Amazonのレビューをみるかぎり、売れている気配はない。

 FFRI yaraiのライセンス数は2023年12月末時点で49.8万ライセンス、2023年3月末時点の51.6万ライセンスから減少している。

■FFRIの株価推移は?

 FFRIの時価総額は約150億円。正直、割高感がある。FFRIは過去に1,000億円の時価総額を超えていたときがあったものの、バブル感があった。現在の業績を考えると、いまの150億円という時価総額も割高感が大きい。

 予想EPSが約25円で成長性を加味して、PERを25~35倍で考えると、予想株価は625円~875円くらいだろう(現在の株価は1,815円)。とても手を出す株価ではない。

(画像1)FFRIの株価推移

以 上

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