社内組織管理サービス「TUNAG」展開のスタメン、サブスク型で成長積み上げる!

 社内のクローズドSNS、社内制度一覧、組織サーベイ、社内ポイント、ワークフローなど社内組織の管理サービスをクラウド型で展開しているスタメン。2016年1月設立で従業員数は68名。2021年12月期の業績予想は売上高8.7億円(前年比+40%)、営業利益23百万円(前年比+10.5%)と小規模ながら、SaaS型(サブスクリプション型)のストック型売上が強みのIT企業。スタメンの株価と業績の行方はどうなるのか?

■基本情報(2021年9月10日時点)

  • 株価:959円(10年来高値:2,243円)
  • 時価総額:81億円
  • 予想PER:622.7倍
  • PBR:9.11倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:66.6%
  • 会計基準:日本基準

■スタメンの業績は?

 スタメンの2021年12月期の第二四半期の売上高は4.2億円(前年同期比+46%増)、営業利益5百万円(前年同期は+14百万円)の増収減益となった。2021年12月期の1Qの売上総利益率は+80.1%、2Qは+78.6%と高い水準となっている。営業利益率は成長過程のため、あまり比較しても意味はないが2021年12月期の1Qは+0.4%、2Qは2.3%となっている。

 スタメンは四半期ベースで確実に売上高を増やしているため、この成長をいつまで続けることができるかがポイントになる。言い換えると、この小さな規模で四半期ベースの売上高が減少に転じた場合は、スタメン株を購入する意味はないと考えてよいはずだ。成長期間中は営業利益にはそれほど意識せず、売上高と売上総利益が確実に増加しているかをチェックすればよい。

■スタメンの事業内容は?「TUNAG」とは?

 スタメンの事業は社内組織管理サービス「TUNAG」とオンラインサロンプラットフォーム事業の「FANTS」の2つのサービスの展開だ。

 「TUNAG」は社内のクローズドSNS、社内制度一覧、組織サーベイ、ビジネスチャット、ワークフローなどの社内管理の機能を備えたクラウド型のサービスを提供している。「TUNAG」の導入企業数は376社、1社あたりの平均月間売上高は16.1万円。現時点で計算すると年間7.3億円の売上規模となるスタメンの主要事業。

 「TUNAG」を導入している有名企業としては、ジャパネット、フランフラン、ディップなどが導入している。これから大手企業への導入が進めば、スタメンのストック売上高が更に積み上がってくるものと思われる。「TUNAG」の売上高ストック比率は90%前後となっており、ほぼストック売上高の状態だ。

■もう一つの事業「FANTS」とは?

 スタメンの「FANTS」はSaaS型のオンラインサロンプラットフォームサービス。いわゆるファンクラブを運営するシステムの仕組みを提供している。現在の運用サロン数は43サロン。まだまだ小さいビジネス。1サロンあたりの売上高は10万円/月前後で、月間の売上高は10百万円くらいにとどまる。年内に目標100サロンとなっている。

 ビジネスモデルはサロン主がサロン会員から獲得した運営収益からレベニューシェア(収益分配型)で売上計上するもの。おそらく、会員数や会費などの違いにより、各サロンごとに契約内容が異なると思われる。

 この「FANTS」を利用しているのはプロスポーツチーム、アイドルユニット、タレント、レジャー施設、ユーチューバーなど。

「FANTS」で何ができるのか?オリジナルの専用アプリの提供、ライブ配信、イベント告知、アンケート、掲示板、決済機能、複数プランの選択などの機能がある。毎月の会費だけを集金するのであれば、メタップスの提供している会費ペイなどもあるものの、専用アプリを作れ、専用のコミュニティサイトを作れる点は面白い。利用料金は問い合わせとなっており、個別に相談することになる。

■スタメンの株価推移は?

 スタメンの時価総額は約80億円。成長性は抜群であるものの、規模が小さいので株価の妥当性は判断できない。チャート的にも上昇しそうであるものの、ここから半値になる可能性もゼロではない。マーケティングアプリやサービスを展開しているビートレンドは上場時の時価総額100億円から30億円まで下落し、ようやく上昇トレンドに転換しはじめた。ビートレンドもまさか時価総額が30億円を割る水準まで下落すると考えていた人は少ないが、需給次第で小型株は大きく変動する点に注意が必要だ。

小売・外食のDX支援のビートレンド、アフターコロナで従量課金売上は上昇か!?(2021年8月22日投稿)

 スタメンは売上高が20億円くらいになれば利益もしっかり出るため、時価総額が200億円くらいまで上昇してもおかしくない。たとえば、会社訪問アプリ「Wantedly Visit」が好調なウォンテッドリーは売上高35億円、営業利益2.5億円の業績予想で時価総額は260億円まで上昇している。

会社訪問アプリ「Wantedly Visit」のウォンテッドリー、期待大のサブスクリプション成長モデル!(2021年5月8日投稿)

 スタメンは規模が小さく高い成長率がいつまで続くか注意が必要。もう少し様子見でもよいかもしれない。

(画像1)スタメンの株価推移

以 上

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