定期購入の炭酸ベース肌活性エイジングケアブランド「HADA NATURE(肌ナチュール)」を35歳~49歳の女性をターゲットに自社開発品を展開しているWaqoo(ワク―)。自社サイトだけでなく、アマゾンなどでも「肌ナチュール」の商品を購入することができ、ユーザーの評価はまずまずだ。価格は税抜3,000円前後。製品に「炭酸」が入っていることが特徴で、「炭酸クレンジング」「炭酸美白洗顔フォーム」「炭酸美白美容液」などの商品を展開している。
■基本情報(2021年9月24日時点)
- 株価:1,261円(10年来高値:2,510円)
- 時価総額:38億円
- 予想PER:26.1倍
- PBR:5.87倍
- 予想配当利回り:0%
- 自己資本比率:36.2%
- 会計基準:日本基準
■Waqooの業績は?
Waqooの2021年9月期の第三四半期の売上高は36.2億円、営業利益1.2億円で前年同期比を公開していない。東証マザーズに上場する企業であれば決算説明資料を作成するのが一般的であるものの、なぜかWaqooは決算説明資料を作成していない。
Waqooの売上総利益率は+81.9%、営業利益率は+3.3%となっている。化粧品や健康食品を主力とする通販企業に多い、原価率の低い商品をいかに拡販するかという事業モデルになっている。同じようなビジネスモデルとしては、北の達人コーポレーション、プレミアアンチエイジング、新日本製薬、アクシージアなどの上場企業が該当する。
業績絶好調のプレミアアンチエイジング、中国本土に「sitrana(シトラナ)」展開!(2021年6月19日投稿)
中国向けECで化粧品などを展開のアクシージア、「AXXZIA」ブランド好調!(2021年9月19日投稿)
■Waqooの事業モデルは?
Waqooは自社企画の製品を製造委託先であるホシケミカルズ株式会社(本社:東京)にOEM(OEMかODMか不明)で製造委託し、インターネット通販を中心に顧客に「HADA NATURE」を販売する事業モデルになっている。
Waqooの主力製品は「炭酸クレンジング」を主力とした「HADA NATURE」だ。この「HADA NATURE」のさまざまなシリーズを展開して、事業領域を拡大している。Waqooの「事業計画および成長可能性に関する事項」というIR資料を読むとわかるが、Waqooは化粧品メーカーではなくマーケティング会社という位置づけだ。いかに注目を集めて定期購入に持っていくか、Waqooのいう「アジャイル型商品開発」という少しずつ改良を加えながらデータに基づいて販売していく手法をとっている。
Webを中心とした広告宣伝の効果を確かめながら、いかに効率よく顧客を獲得できるか分析をしているのがWaqooの特徴だ。これに関しては、同じ事業モデルを取っているプレミアアンチエイジング、新日本製薬、アクシージアなども同様だ。正直、化粧品などは効果がはっきりとは見えず、顧客の満足度をいかに高めるかが最も重要になる商品。
「パーフェクトワン」の新日本製薬、スキンケア、スマートヘルス商品で成長目指す!(2021年4月17日投稿)
■Waqooの株価推移と今後の行方は?
Waqooの時価総額は約40億円。上場直後の高値からすでに半値まで株価は下落している。個人的には将来期待できる企業のひとつ。Waqooの事業モデルは売上総利益率が高く、利益が出始めると一気に業績が拡大する仕組み。現在の売上高は36億円、売上総利益29.7億円、営業利益1.2億円にとどまる。
しかしながら、販管費を28億円つかっており、広告宣伝費が大きな割合を占めていると思われ、費用の支出次第ではすでに営業利益5億円~7億円くらいは出す実力は備えていると考える。上場直後で高値をつかんだ個人投資家の損切りがつづいており、反転すると一気に上昇していく可能性はあるので注目したい。
以 上