業績絶好調のプレミアアンチエイジング、中国本土に「sitrana(シトラナ)」展開!

 洗顔・メイク落としの薬用クレンジングバーム「DUO(デュオ)」を中心に、美容液クリーム「CANADEL(カナデル)」や「sitrana(シトラナ)」などを展開しているプレミアアンチエイジング。中国のIT大手企業のテンセントと2021年4月に戦略的業務提携を発表し、中国本土への本格的な進出がスタート。2021年5月から中国の大手インターネットショッピングモール「Tモール」(アリババグループ運営)での販売を開始。プレミアアンチエイジングの業績と株価の行方はどうなるのか?

化粧品「DUO」「CANADEL」のプレミアアンチエイジング、テレビCMで業績拡大!(2021年3月28日投稿)

■基本情報(2021年6月18日時点)

  • 株価:12,770円(10年来高値:17,120円)
  • 時価総額:1,113億円
  • 予想PER:41.0倍
  • PBR:16.03倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:56.1%
  • 会計基準:日本基準

■プレミアアンチエイジングの業績は?

 プレミアアンチエイジングの2021年7月期の第三四半期の売上高は238億円(前年同期比+63.1%増)、営業利益44.3億円(前年同期比+433.1%増)の増収増益となった。プレミアアンチエイジングの売上総利益率は+81%、営業利益率は+18.6%と高い水準となっている。

 プレミアアンチエイジングは工場をもたない通販企画会社で、利益率のよいコスメ・スキンケア用品を取り扱っている。実態としては商品力よりもマーケティング力が重要で、今回の第三四半期では86.1億円(前年同期は66.5億円)の広告宣伝費を投入している。テレビCMのスタートなど、いかに顧客の信頼を得るブランドを構築できるかが成功のカギとなる。

 プレミアアンチエイジングの稼いだ売上総利益192億円に対して、広告宣伝費は半分近い86億円を投入している計算となる。プレミアアンチエイジングの社員数は139名、同期間の人件費が4.5億円であることを考えると、いかに広告宣伝費の比率が高いかわかるだろう。

■プレミアアンチエイジングの販売チャネル別売上は?

 プレミアアンチエイジングは卸売販売と通信販売の大きく2つの販売チャネル(販売ルート)でビジネスをおこなっている。メインは通信販売で約64%(前年同期は76%)、卸売販売は約33%(同:21%)となっている。プレミアアンチエイジングの商品の知名度向上などにより卸売販売の比率が高まっており、クレンジングケアの「DUO」の配荷店舗数は1.6万店舗を突破。「CANADEL」も1.2万店舗に迫る勢いだ。通信販売の総会員数は2021年4月末時点で約260万人。安定的に増加している。

 製品別では売上高の約86%は「DUO」ブランドとなっており、「CANADEL」の売上構成は13%程度となっている。中国市場向けの「sitrana(シトラナ)」やオーガニック化粧品ブランド「immuno(イミュノ)」の今後の成長が期待されている。

■プレミアアンチエイジングの株価の行方は?

 プレミアアンチエイジングの時価総額は約1,100億円。株価指標的に予想PERは40倍程度と割高感はない。化粧品、健康食品などの通販企画会社にとって、売上急成長で時価総額1,000億円を突破するケースは少なくないが、そこから2,000億円規模まで成長するケースはあまり見かけない。

 たとえば、スキンケアなどの北の達人コーポレーションも時価総額1,300億円前後まで上昇したものの、現在は時価総額700億円前後。育毛剤「ニューモ」が大ヒット中のファーマフーズも時価総額1,200億円前後まで上昇したものの、現在では時価総額800億円前後まで調整中だ。

ニューモ育毛剤好調のファーマフーズ、9カ月間の広告宣伝費は190億円に!(2021年6月5日投稿)

ネット通販で化粧品、健康食品を販売する北の達人コーポレーション、ついに成長停滞か!?(2020年12月6日投稿)

 プレミアアンチエイジングの財務諸表をみると研究開発費は年間1億円~2億円前後と広告宣伝費に比べると極めて少ない。ほかの通販企画会社も同様で、基本的には製造委託するOEMメーカーの製品力が商品自体のよりどころでプレミアアンチエイジング自体に開発力はないだろう。いかに製品力のあるOEMメーカーを発見するかが成功のポイントとなる。

 このようなビジネスモデルの場合、時価総額1,000億円前後までは売上急成長で伸びるものの、通常は売上高100億円が大きな壁となる。プレミアアンチエイジングは売上高300億円規模まで成長しており、従来の常識を覆す可能性は十分ありえるが、売上高の成長鈍化が見えたときには、株価は大きく調整することに留意が必要だ。

(画像1)プレミアアンチエイジングの株価推移

以 上

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