育毛剤「ニューモ」足踏み、ファーマフーズの業績の行方は?

育毛剤「ニューモ」足踏み、ファーマフーズの業績の行方は?

 育毛剤「ニューモ」の爆発的な大ヒットで業績を大きく伸ばしているファーマフーズ。2022年7月期の第一四半期には売上高126億円に対して、広告宣伝費67億円を投入している。原価の低い商品にブランド(価値)をつけて販売するマーケティング主体のビジネスモデル。ファーマフーズの業績と株価はどうなるのか?

ニューモ育毛剤好調のファーマフーズ、9カ月間の広告宣伝費は190億円に!(2021年6月5日投稿)

ファーマフーズ業績好調!育毛剤「ニューモ」が牽引、株価も絶好調!(2021年5月4日投稿)

育毛剤「ニューモ」の売上高激増!ファーマフーズ、通販事業で高成長つづく!(2021年12月5日投稿)

■基本情報(2022年2月4日時点)

  • 株価:1,666円(10年来高値:3,820円)
  • 時価総額:484億円
  • 予想PER:12倍
  • PBR:5.5倍
  • 予想配当利回り:1.2%
  • 自己資本比率:29.3%
  • 会計基準:日本基準

■ファーマフーズの業績は?

 ファーマフーズの2022年7月期の第一四半期の売上高は126億円(前年同期比+50.3%増)、営業利益15.8億円(前年同期は△14.3億円の赤字)と大幅な増収と黒字化となった。ファーマフーズの売上総利益率は+84.8%(前年同期は+84.0%)、営業利益率は+12.5%(前年同期は赤字)。

 ファーマフーズの広告宣伝費は67.3億円、前年同期は66.2億円となり、製造原価の安い商品をいかにブランド価値をつけて販売するかがファーマフーズのビジネスモデルのキーとなっている。

■育毛剤「ニューモ」の状況は?

 ファーマフーズは機能性素材事業(売上高:5.0億円)、通信販売事業(同:121億円)、バイオメディカル事業(同:9百万円)と通信販売事業に注力している。育毛剤「ニューモ」の売上高は74.3億円、「ニューモサプリ」8.0億円を加えると、ファーマフーズの売上高全体の約7割は「ニューモ」関連となっている。

 その「ニューモ」も2021年7月期の第三四半期に売上高ピークをつけて、そこから若干さがってきている状況にある。ファーマフーズ全体の売上高推移をみると、2021年7月期に120億円(2Q)→133億円(3Q)→130億円(4Q)、→126億円(今回の1Q)と横ばいから下がっている。

■ファーマフーズの株価推移は?

 ファーマフーズの株価推移をみると、完全に下落トレンドにはいっている。ここから反発を繰り返しながら下落していくものと思われる。売上高の約半分の広告宣伝費を投入しており、大きな効果がでているものの、商品そのものに競争力がない場合、消費者は離れてしまうことに注意が必要だ。

 希望の光としては、中国に育毛剤「ニューモ」を展開し、中国ECサイトのTモール(天猫)やライブコマースで販売をスタートしている点だ。中国で大ヒットすると売上規模に大きな変化が起こるので、そこだけはウォッチしておく必要がある。しかしながら、ここ数年で購入したほとんどの投資家は含み損であり、なかなか上昇トレンドに転換するのは難しいと思われる。

(画像1)ファーマフーズの株価推移

以 上