四半期売上高回復のコラントッテ、成長路線は継続!株価の行方は?

 2万円以上の肩こり解消の磁気ネックレスColantotteを中心に医療機器事業を展開しているコラントッテ。ネックレス類の売上高が全体の88.3%を占める。「コラントッテRESNO」という睡眠をテーマにしたブランドも展開しており、健康器具企業として成長していくのか?コラントッテの業績と株価の行方は?なお、コラントッテの従業員数は90名、平均年齢43.4歳、平均年収570万円。

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首・肩こりに効く磁気ネックレスのコラントッテ、利益率の高いビジネスモデル!(2021年12月26日投稿)

■基本情報(2023年8月10日時点)

  • 株価:946円(10年来高値:2,005円)
  • 時価総額:85億円
  • 予想PER:12.4倍
  • PBR:2.77倍
  • 予想配当利回り:2.11%
  • 自己資本比率:70.6%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:4,315人(2022年9月30日時点)

■コラントッテの業績は?

 コラントッテの2023年9月期の第三四半期の売上高は40.9億円(前年同期比+18.5%増)、営業利益9.2億円(前年同期比+15.8%増)の増収増益。コラントッテの売上総利益率は+63.7%(前年は+66.4%)、営業利益率は+22.6%(前年は+23.1%)と若干悪化傾向。

 コラントッテの売上総利益は前年の22.9億円→26.1億円と+3.2億円の増加、販管費は前年の15.0億円→16.9億円と+1.9億円の増加となり、差し引きで+1.3億円の利益改善となり、営業利益は前年の8.0億円→9.2億円の増益となった。

 コラントッテの売上高は、16.9億円(1Q)→10.7億円(2Q)→13.3億円(3Q)となった。1Qの売上高が大きく伸びた反動で、2Qの売上高は大きく減少。ここでコラントッテの事業が停滞しているとみなされ、決算発表後に株価は大きく下げた。今回の決算発表はその疑念を払拭したのではないだろうか。

■コラントッテの最近の事業状況は?

 コラントッテの事業をチャネル別にみると、ホールセール(卸売)とリテール(小売)は前年比+10%超の成長で推移。イーコマースは好調で前年比+35%くらいで成長している。その結果、イーコマースの売上高の構成も21.4%→24.5%と+3ポイントほど改善。

 コラントッテの業績の全体感としては、売上高・利益ともに過去最高を更新。営業利益率は+20%超となりそうだ。コラントッテの製品は2万円以上の製品が50%以上を占めており、高付加価値の商品を販売していると言える。

■コラントッテの財務状況は?

 コラントッテの2023年6月30日時点の財務諸表をみると、現預金は16.9億円、在庫は約11億円、有形固定資産は6.7億円となっている。負債をみると、有利子負債は約1.8億円、未払法人税は1.8億円となっており、財務状況はきわめて健全だ。

■コラントッテの株価推移は?

 コラントッテの時価総額は85億円。株価指標的には割安感がある。現在の業績予想は売上高52億円、営業利益10.5億円、当期純利益6.8億円、1株あたりの当期純利益(EPS)75.9円を公表している。しかしながら、現在の進捗を考慮すると、営業利益は13億円、当期純利益は8.4億円、EPSは93.8円くらいまで改善する。

 予想EPSを93.8円と考えると、予想PERが15~25倍で試算すると、理論株価は1,400円~2,345円となり、現在の株価950円くらいと比較すると割安感が大きい。

(画像1)コラントッテの株価推移

以 上

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