月額課金のサブスクリプション型でレンタル衣料サービスを提供しているエアークローゼット(エアクロ、airCloset)。会員数は3.4万人(前年同期は3.1万人)と+13.0%増となり、なんとか営業利益の黒字を確保している。会員が堅調に増えていくのか?今後のエアクロの業績と株価は?
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■基本情報(2024年2月16日時点)
- 株価:420円(10年来高値:1,250円)
- 時価総額:34億円
- 予想PER:ー(赤字予想)
- PBR:5.92倍
- 予想配当利回り:0%
- 自己資本比率:22.2%
- 会計基準:日本
- 株主数:1,935人(2023年6月末時点)
■エアクロの業績は?
エアクロの2024年6月期の第二四半期の売上高は20.1億円(前年比+11.9%増)、営業利益31百万円(前年は△74百万円の赤字)と増収黒字転換となった。エアクロの売上総利益率は+48.3%(前年は+48.7%)とほぼ前年並みの粗利率。
エアクロの売上総利益は前年の8.8億円→9.7億円と+0.9億円の増加、販管費は前年の9.5億円→9.4億円と△0.1億円の減少となり、営業利益は+1.0億円の増加となった。事業規模が大きくなっているものの、販管費が増えていないのが利益構造的にはプラスに作用している。
■エアクロの事業状況は?
エアクロの事業の全体感をみると、有料会員が安定的に増えていることは良い傾向だ。アパレルのレンタルビジネスは競合他社も多く、いかに月額会員を増やせるかがポイントだ。販管費は広告宣伝費を中心に増やさない傾向で推移しており、売上高比での販管費率は45.4%(前年同期は52.3%)と約7ポイントの改善になっている。
エアクロの従業員数は2023年6月30日時点で67名、平均年齢31.2歳、平均年収は493万円となっている。年収は低くはないものの、それほど高くはない。靴・アパレルのEC事業を展開しているジェイドグループ(旧ロコンド)は従業員数119名、平均年齢34.3歳、平均年収は433万円。エアクロはジェイドグループよりは待遇のよい会社だ。
■エアクロの財務状況は?
エアクロの2023年12月31日時点の財務諸表をみると、現預金は14.0億円、レンタル資産5.4億円(前年は4.0億円)。負債をみると、有利子負債は約15億円。財務的にはそれほど余裕があるわけではない。
■エアクロの株価推移は?
エアクロの時価総額は約34億円。2023年11月の最安値から20%以上は上昇している。しかしながら、エアクロが事業規模が100億円くらいまで成長するイメージは見えない。将来像としては、売上高100億円、営業利益10億円くらい出せるなら、時価総額は100~150億円くらいまで成長はできるだろう。
以 上