成長つづくアネスト岩田、グローバル戦略が好走している!

 空気圧縮機やスプレーガン(塗装事業)などをグローバルに展開しているアネスト岩田。海外売上高比率が60%を超えており、世界中に幅広い販売網を独自に展開していることが強み。特に空気圧縮機が前年比+10%を超える売上成長で、アネスト岩田の業績を引っ張っている。産業機器領域で営業利益率が+10%を超えており、成長性と収益性は堅調なメーカーだ。

アネスト岩田、スプレーガンや空気圧縮機で競争力のある専業メーカー!(2023年1月13日投稿)

■基本情報(2024年3月15日時点)

  • 株価:1,285円(10年来高値:1,373円)
  • 時価総額:536億円
  • 予想PER:11.1倍
  • PBR:1.17倍
  • 予想配当利回り:3.5%
  • 自己資本比率:67.5%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:3,726人(2023年3月31日時点)

■アネスト岩田の業績は?

 アネスト岩田の2024年3月期の第三四半期の売上高は390億円(前年比+11.9%増)、営業利益44.9億円(前年比+9.2%増)の増収増益。アネスト岩田の売上総利益率は+45.2%(前年は+43.6%)、営業利益率は+11.5%(前年は+11.8%)と産業機器メーカーとしては利益率が高い。

 アネスト岩田の売上総利益は前年の152億円→176億円と+24億円の増加、販管費は前年の111億円→131億円と+21億円の増加となり、営業利益は前年の41億円→45億円と+4億円の増加となった。安定成長の企業と言えるだろう。

■アネスト岩田の事業状況は?

 アネスト岩田は、売上高の約6割がエアエナジーである空気圧縮機(コンプレッサー)、残り4割がコーディングであるスプレーガンの事業だ。その両方の事業とも堅調にグローバルベースで成長している。中国の販売が低迷していても、欧州で挽回したり、米国の設備投資意欲の増加が成長を支えたりしている。

 売上総利益率(粗利)は前年の43.6%→45.2%と+1.6%の改善となった。国内外で値上げを実施していて、2023年10月に塗装機器、2024年1月に空気圧縮機の国内の値上げをしている。また、原価率の低い中国SCR社の輸出販売増などで原価構成改善がプラスに作用している。

■海外売上高比率は+65%超!

 アネスト岩田は大手の財閥やグループに属さず、独立系メーカーとして事業を拡大してきた。現在のグローバルベースの売上高比率は、海外65.6%、日本国内34.4%となっている。海外の売上高比率は順調に増えている。

 そのなかでもインドの需要が拡大している。将来的には、人口ボーナスなどの影響で第2の中国のような加速度的な経済成長をとげることが見えている。アネスト岩田は先陣をきってインドに投資している。

 アネスト岩田の減価償却費は第三四半期時点で14.5億円。営業利益44.9億円に償却費14.5億円を加えると、簡易EBITDAは59.4億円になる。売上高とくらべると、EBITDA率は+15.2%となる。

■アネスト岩田の株価の行方は?

 アネスト岩田の時価総額は約540億円。株価指標的には割安だ。配当利回りが3.5%と低くなく、今後の成長を考えると、これからも配当金額はあがっていくだろう。しかしながら、アネスト岩田は堅調な成長であり、SaaS事業のような爆発的な業績の伸びを期待することは難しい。株価は今後も、少しずつ切り上がっていくのではないだろうか。

(画像1)アネスト岩田の株価推移

以 上

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