DXコンサルティングのベイカレント、業績好調つづく!

 デジタルトランスフォーメーション(DX)や経営戦略のコンサルティングサービスを提供しているベイカレント・コンサルティング。積極的な人材採用によりコンサルタント数は前年同期比+14%増加。第一四半期に約200名、第二四半期累計では約330名の増加となった。コンサルタントの稼働率も約90%と高い。

■基本情報(2021年10月22日時点)

  • 株価:45,650円(10年来高値:63,400円)
  • 時価総額:7,095億円
  • 予想PER:60.8倍
  • PBR:20.49倍
  • 予想配当利回り:0.41%
  • 自己資本比率:71.2%
  • 会計基準:IFRS基準

■ベイカレントの業績は?

 ベイカレントの2022年2月期の第二四半期の売上高は266億円(前年同期比+34.6%増)、営業利益95.1億円(前年同期比+76.0%増)の増収増益となった。ベイカレントの売上総利益率は+51.1%(前年同期は+44.0%)、営業利益率は+35.8%(前年同期は+27.4%)と利益率も大きく改善している。

ベイカレントの2021年4月時点の従業員数は2,317名。この規模感の会社が6か月間で300名を超える人材(新卒含む)を採用している。かなり受注など引き合いが多いことが強気な採用の背景だと思われる。プロジェクトに参加しているコンサルタントの稼働率は全体の90%前後となっており、遊んでいるコンサルタントがほとんどいない状況だ。

■いつまで好況はつづくのか?

 ベイカレントの決算説明資料をみると、管理会計上の売上高推移を公表しており、四半期ベースでの売上高は順調に増加している。ベイカレントは2026年2月期には売上高1,000億円、EBITDA300億円超を目標にしている。2022年2月期の売上高見通しは510億円のため、あと4年で売上規模を倍増させる計画だ。

 現状の年間売上高510億円を従業員数2,500名で割ると、1名あたりの年間売上高は約20百万円。平均給与が1,000万円と考えると、粗利は50%前後になり、売上総利益率とほぼ一致する。2026年2月期の売上高1,000億円を考えると、コンサルタントをあと2,500名増加させないと成り立たない。

■ベイカレントの株価推移は?

 ベイカレントの株価チャートを見るかぎり、1株6.3万円でトップをつけた感はある。株価は急落しており、1株3万円くらいまで調整する可能性はある。それでも時価総額は5,000億円ほどになる。ベイカレントはコンサルティング会社のなかでも規模が大きく、高い成長性を維持するには、新領域の開拓や海外市場への進出が必要になる。正直、株価チャートの下落をみると、様子見が無難ではないだろうか。

(画像1)ベイカレントの株価推移

以 上

 

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