MonotaRO(モノタロウ)、工場・工事現場向けのネット通販サイト

 工場・工事現場向けの工具や資材をオンラインで販売するMonotaRO(モノタロウ)。2010年に住友商事と米国グレンジャー社によって設立され、20年足らずで時価総額9,000億円規模の企業になった高成長企業の代表格。オンライン化の流れに乗って勢いが止まらないMonotaRo。どこまで快進撃はつづくのか?

■基本情報(2020年5月1日時点)

  • 株価:3,570円
  • 時価総額:8,900億円
  • 予想PER:68.2倍
  • PBR:23.17倍
  • 予想配当利回り:0.47%

■時価総額1兆円も目前!株価上昇が止まらない

 MonotaROは一般消費者にはなじみがない企業かもしれないが、工場や工事現場向けでは圧倒的に存在感のあるネット通販企業。いままでは小規模の地元商社などが副資材(作業手袋、潤滑油など)を提供していたが、オンラインで簡単に注文できてしまう仕組みをMonotaROが構築してしまった。

 時代の流れに乗り、MonotaROの2019年度の売上高は1,300億円を超え、営業利益は約160億円。株価が高く評価される要素である、高成長(前年比で売上高+20%)、高収益(営業利益率12%)を満たしている。2020年度も売上高は前年比+19%を計画している。株式市場では、これらの要素が高く評価されていて、予想PERは68.2%で時価総額は9,000億円にせまるところまできている。このまま株価上昇は続くのだろうか?

■順調な登録口座数の推移!

 MonotaROとの取引企業数を右肩あがり。2019年度は4.1百万口座、2020年度は5.0百万口座と+918千口座(前年比+21%)を計画している。気になる競合他社が存在しないため、まだまだ伸びる余地はありそうだ。売上総利益率も27%~32%と高く、強力な競合他社の出現がなければ、高い収益性を維持できるはずだ。

 ただし、株価はすでに時価総額9,000億円規模になっていて、ここから更なる上昇をするには何か新しい取り組みが必要かもしれない。新型コロナウイルスによる経済の落ち込みにより、顧客の事業に影響がでて、MonotaROの業績にも影響はでてくるだろう。予想配当利回りは0.47%にとどまり、株価の割安度はまったくない。上昇トレンドがどこまでつづくか、引き続き注目したい。

■MonotaROの株価推移は?

 新型コロナウイルスの影響を受けず、上場来高値を更新したMonotaROの株価。どこまで上昇をつづけるのか?直近は3,290円が抵抗線になる。なかなか超えれなかった3,290円を超えたことで、株価の下落よりも上昇のほうが期待できそうだ。

以 上

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