「サービスEC」のココナラ、スキルシェア領域ではリード、今後の事業展開は?

 キルシェアのマッチングサービス「coconala」や「coconala法律相談」を展開しているココナラ。2024年8月期の業績予想は営業利益の黒字化を目指す。売上規模は年間60億円弱であるものの、リーディングカンパニーとして将来的な成長が期待される。今後の株価と業績の行方は?

「サービスEC」のココナラ、売上予想は下方修正、成長をどう見るべきか?(2023年7月16日投稿)

■基本情報(2023年11月2日時点)

  • 株価:400円(10年来高値:2,899円)
  • 時価総額:95億円
  • 予想PER:-
  • PBR:4.89倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:37.2%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:11,198人(2022年8月31日時点)

■ココナラの業績は?

 ココナラの2023年8月期の売上高は46.8億円(前年比+21.9%増)、営業利益△1.3億円(前年は△5.2億円)の増収赤字幅の縮小となった。ココナラのスキルマーケットの流通高は前年の127億円→147億円と+20億円の増加、+15%増となった。流通高と売上高の比率のテイクレート(手数料率)は27.4%となっている。テイクレートは27%台で安定している。

 スキルマーケットの会員登録数は423万人、年間購入ユニークユーザー数は42.5万人となっている。およそ、会員登録者数の10%が実際に購入している計算になる。

■伸びる法律相談!

 ココナラはスキルマーケットと法律相談の2つが事業の柱。規模はスキルマーケットが全体売上高の90%近くを占めているものの、法律相談は伸びが大きい。前年比+39.5%と高い成長を示している(全社の伸びは+21.9%増)。

 法律相談の分野では、弁護士ドットコムと大きく被るものの、弁護士のマーケティングツールとして存在感を増している。ただ、弁護士ドットコムは法律相談の伸びが停滞し、いまはクラウドサインというDXツールが成長のキーになっている。

■ポートエンジニアリング買収!

 ココナラは2023年6月にポートエンジニアリングを2.5億円で買収している。ポートエンジニアリングはITフリーランスエンジニアのプラットフォーム「Futurizm(フューチャリズム)」を運営している。

 「Futurizm」はITフリーランスエンジニアに仕事を紹介するマッチングサイト。業務的には、ギークスやTWOSTONE&Sons(旧Branding Engineer、ブランディングエンジニア)と競合する領域だ。この領域も競争が激しいので、ココナラが成長ステージに持っていけるか大きなチャレンジではある。

ブランディングエンジニアからTWOSTONE&Sonsに、「Midworks」の転換!(2023年8月12日投稿)

オーストラリアのLaunch社買収のギークス、成長性は高いも収益性は未知数か?(2023年8月13日投稿)

■ココナラの事業状況は?

 ココナラの事業状況をみるのにポイントになるのは広告宣伝費。年間で約12~13億円ほど広告宣伝費を投入している。この費用に関しては先行投資であり、将来的に削減ができるところ。いかに先行投資してトップラインである売上高を伸ばすことができるかがポイントだ。

■ココナラの株価推移は?

 ココナラの時価総額は約95億円。一時は60億円くらいまで時価総額は落ちたものの、現在は反発傾向にある。ココナラの株価があがっていくかは成長性をどこまで維持できるか次第。

 いまグロース銘柄は金利上昇局面でバリューが下がる傾向にある。日本の金利が上昇していくと、グロース銘柄の株価は上がりにくくなるだろう。

(画像1)ココナラの株価推移

以 上

 

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