法人向け教育事業が好調なKIYOラーニング、大手企業も導入で成長加速!

 eラーニングの「スタディング」や法人向け教育事業の「AirCourse」を展開しているKIYOラーニング。社員数は3年間で2.8倍の118名まで増加。従来の教育サービスだけでなく、転職支援サービスの「スタディングキャリア」なども展開。また無料で受講できるスタディングテックで未経験からITエンジニアを育てるサービスもスタートした。今後のKIYOラーニングの業績と株価の行方は?

堅調な「スタディング」、成長性は20%割れのKIYOラーニング!(2024年8月24日投稿)

業績は好調も株価下落のKIYOラーニング、投資家の期待が高過ぎたか?(2024年2月17日投稿)

赤字でも成長堅調なKIYOラーニング、オンライン資格講座「スタディング」が業績を引っ張る!(2023年10月22日投稿)

■基本情報(2024年11月22日時点)

  • 株価:582円(10年来高値:5,870円)
  • 時価総額:40億円
  • 予想PER:19.8倍
  • PBR:3.29倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:29.5%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:2,177人(2023年12月31日時点)
  • 事業価値:12億円

■KIYOラーニングの業績は?

 KIYOラーニングの2024年12月期の第三四半期の売上高は33.6億円(前年比+18.3%増)、営業利益1.6億円(前年同期は0.1億円の黒字)と増収増益。KIYOラーニングの売上総利益率は+86.6%(前年は+86.3%)、営業利益率は+4.6%。

 KIYOラーニングの売上総利益は前年の24.5億円→29.1億円と+4.6億円の増加、販管費は前年の24.4億円→27.5億円と+3.1億円の増加となり、営業利益は+1.5億円の改善となった。なお、KIYOラーニングは広告宣伝費に多くの資金を投入しており、販管費27.5億円のうち、広告宣伝費は16.9億円と全体の約6割を占めている。

■KIYOラーニングの事業状況は?

 KIYOラーニングは資格取得の個人向けeラーニングである「スタディング事業」と「法人向け教育事業」の2つが大きな柱。「スタディング事業」の成長性は鈍化して+18%台までさがっているものの、「法人向け教育事業」は前年比+40.7%と成長性が高い。

 KIYOラーニングの従業員数は118名まで増加。平均年齢は38歳、平均年収は650万円とそこそこのレベル。

 「スタディング事業」は成長性は鈍化しているものの、現金ベース売上高は過去最高を記録。堅調に成長をつづけている。プログラミング学習講座「スタディングテック」は無料で受講可能だ。「保育士講座」なども追加し、ラインナップが増えている。

■期待される法人向け教育事業!

 法人向け教育事業は大企業の導入も進んでいる。プログラムテストのSHIFT、ニチイ、ぐるなび、テンプスタッフ、リコーなど。

■従業員持株会の設立!

 KIYOラーニングは2024年11月より従業員持株会を設立。奨励金として拠出額の15%を付与(最大拠出は月5万円)。KIYOラーニングとしても、株価を向上させることで従業員のモチベーションアップにつなげる契機になるだろう。

■KIYOラーニングの株価は?

 KIYOラーニングの時価総額は約40億円。2024年11月13日の決算発表後、業績予想修正と法人向け教育事業の好調さが好感となり、株価は大きく上昇している。KIYOラーニングはキャッシュまわりも良いため、割安感が目立つのが実態だ。

以 上

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