「インスタベース」運営のRebase、2ケタ成長も事業規模がまだまだ小さい!

 日本最大級のレンタルスペース予約マッチングプラットフォームの「インスタベース」を運営しているRebase。時間単位や1日単位で使用できるレンタルスペースを予約できるサービスを展開している。ライバルのスペースマーケットと類似した事業モデルを行っている。ホテルなどインバウンド事業が盛り上がるものの、レンタルスペースは急成長というレベルではない。今後の業績と株価の行方は?

「インスタベース」のRebase(リベース)、事業規模の拡大スピードは期待ハズレか?(2023年8月15日投稿)

レンタルスペース予約の「インスタベース」運営のRebase、掲載スペース2.7万件超!(2023年6月4日投稿)

■基本情報(2024年7月19日時点)

  • 株価:965円(10年来高値:2,294円)
  • 時価総額:45億円
  • 予想PER:17.4倍
  • PBR:4.58倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:66.2%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:1,137人(2024年3月31日時点)
  • 事業価値:33億円

■Rebaseの業績は?

 Rebaseの2024年3月期の売上高は14.9億円(前年比+28.4%増)、営業利益3.4億円(前年比+31.2%増)の増収増益。Rebaseの売上総利益率は+96.1%(前年は+97.8%)、営業利益率は+22.5%(前年は+22.0%)と安定している。

 Rebaseの売上総利益は前年の11.4億円→14.3億円と+2.9億円の増加、販管費は前年の8.8億円→11.0億円と2.2億円の増加となり、営業利益は+0.7億円の増加となった。

 Rebaseは販管費の内訳を開示しており、人件費が前年の2.0億円→2.6億円と+0.6億円の増加、広告宣伝費が1.8億円→2.7億円と+0.9億円の増加となった。

■Rebaseの事業状況は?

 Rebaseは2014年4月設立、従業員数は2024年3月末時点で36名(前年末:30名)となっている。従業員の平均年齢は33.1歳、平均勤続年数2.6年、平均年収648万円(前年は613万円)。昇給率は+5.7%。

 RebaseのKPIをみると、利用総額は49.5億円で前年比+30%増、利用数108万件で前年比+24%増)、平均単価4,600円となっている。現在の掲載スペース数は、3.6万件。コロナ禍で苦戦したものの、アフターコロナでは順調に成長し、過去最高を更新している。

■2025年3月期の業績予想は?

 Rebaseは2025年3月期の業績予想として、売上高18億円、営業利益3.8億円、営業利益率21%を計画している。利用総額は60.6億円を予定。中小企業としての成長としては順調であるものの、株式投資を考えた場合は、事業規模がもう少しほしいところ。

 売上高で40~50億円で、営業利益が8~12億円くらいになるならば、予想PERを15~25倍とすると、予想時価総額90~250億円くらいまで成長する可能性はある。ただ、売上高は現状の倍のため、順調に成長しても6~7年後くらいに達成できるイメージではないだろうか。

■Rebaseの株価推移は?

 Rebaseの時価総額は約45億円。株価指標的には割安でも割高でもない。成長企業としては、少し割安くらいだ。企業としては優良企業であるものの、株式投資として配当ゼロ、成長速度ももう少しほしいところ。

以 上

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