テストマーケティングのマクアケ、特需終了して業績下降中!挽回は?

 新商品などのテストマーケティングを実施できる「Makuake」を展開しているマクアケ。従業員数は152名。事業者から先行販売として手数料20%を取るビジネスモデルを展開し、(通常のマーケットの前の段階という意味での)0次流通市場としてコロナ禍初期では人気を博したものの、業績の鈍化が著しい。今後の業績と株価の行方は?

業績下方修正のマクアケ、0次流通市場の飽きが来たか?(2022年7月3日投稿)

0次流通市場を狙いマクアケ、想定下回る成長率と業績下方修正!(2021年8月1日投稿)

■基本情報(2022年9月16日時点)

  • 株価:1,607円(10年来高値:13,770円)
  • 時価総額:202億円
  • 予想PER:赤字
  • PBR:2.93倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:65.5%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:9,956人(2021年9月30日時点)

■マクアケの業績は?

 マクアケの2022年9月期の第三四半期の売上高は33.3億円(前年同期比△0.2%減)、営業損益△89百万円(前年同期は+2.0億円の黒字)と減収赤字転落となった。マクアケの売上総利益率は+81.7%(前年同期は+84.0%)と高いものの、売上総利益26.8億円に対して販管費が27.6億円発生しているため、差し引きで赤字となっている。

 販管費27.6億円の内訳をみると、広告宣伝費が約10億円発生しており、広告宣伝費をかけないと集客できないビジネスモデルであることがわかる。また、クラウドファンディング、応援購入サイトという仕組み的に、応援者の資金回収に手数料がかかっており、その負担が重いと思われる。

■コロナ禍での成長状況は?

 マクアケはコロナ禍初期では一気に取引高(応援購入総額)が上昇したものの、現在は横ばいが続いており、四半期で約50億円となっている。この取引高からテイクレートが25%前後となり、四半期ベースでの売上高は10億円ちょっととなる。

 現在の2022年9月期の業績予想は、取引高(応援購入総額)220億円(前年比+2.1%増)、売上高47億円(前年比+1.7%増)、営業利益ゼロ(前年は+3.3億円)。ほぼ成長が止まっている状態だ。

■コロナ終息への動きは?

 コロナ感染者数がここ最近減っているだけでなく、世界的に旅行など往来の再開が一般的になっている。日本国内もGo to travelに代替となる旅行支援施策なども実施される見通しだ。マクアケにどの程度影響がでるかわからないが、プラス要素ではないことは間違いない。

 世の中の流れとして、これまで旅行や飲食に使われないお金がネットショッピングなどモノの消費に使われてきた。この影響で世界的な半導体など電子部品の不足が起こっていると想定している。コンテナ船の価格高騰も下落をはじめており、モノの消費が鈍ってくるのではないだろうか。その動きと、リアル店舗での消費が活発化して、マクアケの取引高に影響が出る可能性があると想定する。

■マクアケの株価推移は?

 マクアケの時価総額は約200億円。一時は1,800億円くらいまで株価は上昇したものの、グロース銘柄の株価上昇の波に乗った形にすぎなかった。現状、ほとんどの投資家が含み損を抱えている状況だ。

 マクアケは2021年2月に約37億円の公募増資を実施しており、資金的には余裕がある。2022年6月30日時点で現預金は57億円、有利子負債はゼロだ。ビジネスモデル的にマクアケ自体は在庫リスクを抱えていないため、キャッシュフローは余裕がある。

 マクアケは資金的には余裕があるものの、成長性と収益性ともに期待ができる状態ではないものの、株価はいまだ高止まりしている状態だ。まだ時価総額が200億円あるため、100億円を割るところまで株価が落ちる可能性がある点に注意が必要だ。

(画像1)マクアケの株価推移、下落トレンドがつづく

以 上

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