利益浮上のプロレド・パートナーズ、事業モデル転換で株価上昇か!?

 コスト削減の成果報酬型のコンサルティングと固定報酬型のコンサルティングを提供しているプロレド・パートナーズ(以下、プロレド)。以前の成果報酬型から固定報酬型に大きく転換し、物価上昇下でも利益を出せるようになってきた。今後の株価と業績はどうなるのか?

成果報酬型コスト削減からの脱却か?プロレド・パートナーズ営業利益黒字!(2024年3月16日投稿)

コスト削減コンサルのプロレド・パートナーズ、売上横ばいも営業利益は悪化!(2023年9月16日投稿)

■基本情報(2024年6月14日時点)

  • 株価:621円(10年来高値:6,280円)
  • 時価総額:70億円
  • 予想PER:ー(赤字予想)
  • PBR:1.13倍
  • 予想配当利回り:0%
  • 自己資本比率:48.9%
  • 会計基準:日本基準
  • 株主数:2,775人(2023年10月31日時点)
  • 事業価値:62億円(投資有価証券60億円を含む)

■プロレドの業績は?

 プロレドの2024年10月期の第二四半期の売上高は17.9億円(前年比+31.8%増)、営業利益2.7億円(前年は△98百万円の赤字)と大きく改善。プロレドの売上総利益率は+45.5%(前年同期は+32.4%)、営業利益率は+15.1%と2ケタ台に突入。

 プロレドの売上総利益は前年の4.4億円→8.2億円の+3.8億円の増加、販管費は前年の5.4億円→5.5億円と+0.1億円の増加にとどまり、営業利益は+3.7億円の大きな改善となった。

 プロレドの説明では、採用費が下期にズレ込み、下期の業績は一時的な減速を見込んでおり、今回の業績と実態には乖離があるとクギをさしている。プロサインCREは61社で課金中であるものの、進捗率は12.8%と大きく出遅れている。すでに年度の業績予想の71.7%まで第二四半期で進捗しており、事業が堅調であれば第三四半期で業績予想の上方修正があるかもしれない。

■プロレドの事業状況は?

 プロレド単体の四半期別の業績をみると、2022年2Q依頼の営業利益黒字となった。コンサルタント数は108名、そのうち成果報酬型が48名、固定報酬型が60名となっている。

 固定報酬型は、コストマネジメント、売上拡大、M&A、DX推進、人材育成、脱炭素化など幅広い領域にサービスを広げている。今までの成果報酬型のコストマネジメントの一本足打法から脱却しているのが特徴だ。

■プロレドの株価推移は?

 プロレドの時価総額は約70億円。企業価値としては約120億円と見ているものの、非支配株主持分が約49億円あるため、事業価値は約60億円くらいと見る。ブルパスによる投資収益を除くと、四半期で約2.5億円の営業利益、2.0億円の税後利益を出すことができると考えると、当期純利益は年間で約8億円。

 この8億円に予想PER10~15倍をかけると、事業価値は80~120億円となる。この事業価値に非事業価値の60億円の現預金を足すと、プロレドの予想時価総額が見えてくるだろう。今後のプロレドに引き続き、期待したい。

以 上

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